遅ればせながら、みなさま新年明けましておめでとうございます。
今年こそは明るく良い話題でスタートしたいと思っておりましたが、なかなか現実はそうはいきません。

タレントの風見しんごさんの10歳になる愛娘えみるちゃんがトラックにひかれて亡くなったニュースが連日放送されています。

憔悴しきった顔でインタビューに答える親の姿は痛々しく、同じ10歳の子どもを持つ者としては身につまされ励ます言葉も見つかりません。

そういえば3年前に前立腺癌の父親を自宅で看取り、そのわずか2週間後に心から尊敬する医局の先輩で当時クリニックを手伝って頂いたH先生を57歳の若さで失い、私もかなり精神的にまいっていた事を思い出します。

それがきっかけとなり、気力・体力が萎えて日曜診療もやめることになりました。

その時出会ったのが「千の風になって」という作者不明の英語詩の訳本とCDの歌でした。当時は新井満という人が出していました。

ずいぶん自分としては今振り返ってみるとその詩や歌に癒され、助けられたように思います。

それが昨年の紅白歌合戦で、お祭り騒ぎのような雰囲気の中、テノール歌手の秋川雅史という人がその「千の風になって」を静かに朗々と歌い上げ、久しぶりに当時を思い出しつつ感動しました。

全国の視聴者も同じように感動された方が多かったようで、その後、音楽界としては極めて異例なことに、クラシックの歌手として初めてこの曲でオリコンチャート1位に輝いたそうです。

ともかく大切な人を亡くした喪失感は言葉では言い表せないものです。

なんとか時間の経過という手助けと周囲の人の温かい心配りで乗り切ってもらいたいと切に願ってやみません。