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毎朝犬の散歩をしていて気付いたのですが、今年はずいぶんと田植えが遅かったように思います。天候不順で野菜もずいぶん値上がりしたし、今年の夏は東北地方でまたもや冷夏の予報が出ているようです。冷害が心配ですね。

農業のことはあまり詳しくはないのですが、日本の食料自給率が低いとか、ネオニコチノイドという神経毒の農薬のせいでミツバチが突然いなくなったとか、スズメや赤とんぼが激減したりと心配なことが自然界にはたくさんあるようです。

そんな時、米作りをして30年以上いろいろと研究してきた岩澤信夫さんの書いた「究極の田んぼ」(日本経済新聞社)という本に出会いました。

読んでビックリです。今まで常識と思っていて、農家の人たちみんなが当たり前のようにやってきている米作りが間違いだらけで、農薬汚染や冷害に弱いものだというのです。難しい言葉で言うと「不耕起移植栽培」と「冬期湛水(たんすい)農法」というそうです。

不耕起とはイネを刈り取ったあとの株をそのまま残し、そのイネ株とイネ株の間に今年の新しい苗を植えます。田んぼ全体の土をあえて掘り返しません。

移植とは田んぼに直接種モミをまく直播き法ではなく、苗を別に育てておいて田植えのときに移植する普通の方法です。しかし苗の育て方が一般とは違い稚苗ではなく成苗にしてから移植するのが最大のポイントなのだそうです。

冬期湛水とは冬に田んぼに水を張っておく農法です。そんな光景見たことがありませんよね。でもこの冬期湛水はイネのワラをそのままにして冬にも田んぼに水を張っておくことによって、田んぼの中の光合成を促し、植物プランクトンが増えそれを餌にする動物プランクトンが増え、イネの生長に必要な栄養分が供給されます。その結果、無肥料栽培にもなり、また雑草の発生も抑えられ無農薬栽培にもなるそうです。

無肥料といっても実はその鍵を握るのがイトミミズの存在です。田んぼに水を張ってプランクトンの大量発生が起こった結果、生殖系に大変化が起こり、イトミミズの大発生につながり、田んぼの表面に5センチ以上のトロトロ層ができ、雑草の発生を抑え豊富な窒素分を生み出し、肥沃な土壌にしてくれるのだそうです。

その結果肥料も除草剤も要らなくなります。雑草取りでは昔は腰の曲がったお年寄りがとても多かったように思いますが、この農法では苦労知らずで済みます。

少しでもこの農法が普及して日本の農業が良くなることを祈っています。
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