げんき便り 300号 平成30年10月1日

今年の夏の「災害並みの猛暑」が、まるで嘘のように急速に秋の気配が深まつてきた今日この頃ですね。みなさま体調を崩されることのないようご自愛下さい。

今年はまた史上最速となりそうな程の台風発生のペースが速く、しかも大阪への直撃上陸などかつてないほどの超巨大な規模の台風が多く、更に今後もまだ日本列島直撃の上陸被害が懸念されています。

秋雨前線もまるで梅雨前線のときと同じ如く日本列島に居座り続け、6 月頃と同様に気管支喘息や咳喘息の患者さん達が数多く来院されております。

ともかく全力を挙げて喘息治療に当たりたいと思います。とりわけ夜中から明け方にかけて気が許せない喘息の発作の季節がしばらく続きます。喘息や咳喘息を1ずく見ないで、早めの受診を心がけ、夜中の強い発作に備えるようにして下さい。

また10 月からはインフルエンザの予防接種も始まります。(もうすでに東京都内ではインフルエンザの学級閉鎖が始まつているようです。)

生後6 ヶ月から12 歳までのお子様は2 回接種をお勧めします。ワクチンを打つ時期にまだ余裕のある場合はおよそ1 ヶ月以上あけて2 度目を打つようにしましょう。

うちそびれてしまい時期に余裕がなくなってしまった場合は1~2 週間の間を空けて急いで打ってください。

13 歳以上の方は1 回だけでも良いかもしれません。但し基礎疾患があり病弱な方や大事な受験を控えている方たちは念のため2 回打つことをお勧めします。

ワクチンを打つと2 週間ほどでインフルエンザの免疫が藩き始め、およそ5~6 ヶ月免疫が維持されるといわれています。

台風もインフルエンザも「備えあれば憂いなし」と言えましょう。
当院では予約なしで、風邪引きの患者さんとの隔離に気をつけながら、診療時間内にいっでも行っております。是非ご利用下さい。

なお咋年からはインフルェンザと診断が確定したら直ちに1 回の内服だけで治療効果があると言われているゾフル—ザという錠剤が認可されています。
年々インフルエンザの検査診断・治療は次々と進歩しております。

なおそれとは別に、裔都圏を中心に「風疹」が例年の5 倍のおよそ500 人の患者さんが発症しているようです。風疹に罹った事のない方や風疹のワクチンを1 回もしくは1 度も打ったことのない方はとり急ぎMR ワクチンを打つようにしてください。とりわけ身近に妊娠の可能性のある若い女性がいる場合は、先天性風疹症候群という新生児が先天性の奇形をもって生まれてしまう事がありますから是非夫や周辺にいる方はMR ワクチンを打って妊婦さんを守ってあげましょう。

院長