2019年3月号げんき便り「桜前線と花前線」

早いもので今年もついに3月に入ってしまいました。

猛暑だった昨年の夏も結構厳しいものでしたが、 今年の冬も寒さが身に染みて厳しく感じられました。

また「三寒四温」とはよく言ったもので、最近では一週間で寒かったり暖かかったりと目まぐるしく気温の変化が激しいながら、少しづつ確実に暖かくなって来たと実感しています。

このままだと桜の開化の時期も例年より早まりそうで、待ち返しい気持ちでいっばいです。私は毎年吹上駅近くの小川沿いの桜並木の運営を楽しみにしております。

でも油断をしていると瞬く問に満開になり、雨に打たれ、あっという間に花吹雪となり散ってしまいます。

何か桜の花は「もののあわれ」を感じさせたり、人としての生き様の「潔さ」を感じさせられたりして、日本人の精神の一端の重要さを実感させられます。

またこの時期、「桜前線」の移動と共に「花粉前線」の移動も気になります。
今年のスギ花粉の量は例年の約2倍ほどだそうで、時期も1~2週間ほど早まるようです。 目が痒くなり、鼻水や鼻づまり、くしゃみに悩まされてたまりませんね。

スギ花粉症がこれだけ日本人の間に広まったのはここ最近の50年近く前からになります。歴史が案外短いですね。

原因は食品の欧米化(高たんぱく、高脂肪食)、 アレルギー体質の広まり、 寄生虫の激減、清潔すぎる社会、 スギの植林の拡大などいろいろです。

早めの抗アレルギー剤の予防内服や点眼、 点鼻薬の使用などで軽くて済むように対処して いきましょう。 来たるべぎ春に期待しながら。

院長