Home > 院内報 > NO.117

NO.117

平成14年4月1日発行

特別版「院長の話」本気で怒ったぞ!医師会に物申す
え!こんな事言って大丈夫?村八分にならない?

去る3月22日(金)行田市医師会の総会があり、休日診療所(保健センター)の休日診療の廃止に向けての話合いが行われました。
そこの場で私は、今まで医師会に10年間所属し、おかしいなと思っていたいくつかの事柄についてまだまだほんの一部ではありますが、苦言を呈させてもらいました。

あえてこのような過激とも思える行動を決心させたのは、ある本に感銘を受けた事と、3月17日(日)行田市産業文化会館で行った「宇宿允人(うすきまさと)の世界in行田」の成功と宇宿氏が日頃音楽会の権威者達から様々な嫉妬や妨害を受けながら、ご自身の信念に基づき素晴らしい音楽の世界を切り開いている「勇気」に刺激を受けたからです。

宇宿氏は音楽会の大御所達やその御用評論家達に、今まで言い表せない程の不当な扱いを永年受けて来ながらも、すさまじい情熱をコンサートで表現しながら多くの素朴な人々に感動を与え、保守的で怠け者のニセ音楽家達に覚醒を促しつつ、ご自身独自の音楽的境地を築き上げている本当に尊敬できる人物です。

今回のコンサートは私たち実行委員会の想像をこえる反響があり、毎年でもやってほしいという熱い感激の言葉を数多くの方々からいただき、逆に感激しております。
今様々な方達から来年度以降もずっと続けられるような具体的な提案が出されており、いずれご報告したいと思っております。

さて「医師会総会」ではどういう理由で今回休日診療を辞めるのか、それに代わる市民に対する医療貢献をどのような形で今後も保障しようとしているのか説明を受けました。
休日診療には年間2700万以上の予算が支出されてきており、今後は代わりに市内の2つの病院が肩代わりするようです。

思い起こせば3〜4年ほど前に初めて医療費値上げ反対の署名を集めた時、私は医師会の署名集めに対する機械的でやる気のない姿勢に腹が立ち、一生懸命本気で患者さん達に訴えかけたところ、ほとんどの人達が「医師会が本当に自分たちの事を考えて反対しているとは到底思えない。」とか「医療費が上がって受診する患者が減って、自分たちの収入が減るのが困るから反対するのだろう。」とか、「いろいろ医師達や医師会には言いたいことはいっぱいあって不信感があるが、今回は先生の顔を立てて署名してあげましょう。」といった圧倒的な声ばかりで、市民はよく見ているものだなぁと感心したものです。
結局その時は行田市全体で集めた署名の3分の1(1200名)をげんきクリニックで集めたと記憶しております。

現代、医師の多くは尊敬されることなく、金銭的な面でうらみや羨望の的になり、むしろ軽蔑すらされていると感じることさえあります。
(もちろんマスコミによる間違ったキャンペーンで不当にそういうイメージを植え付けられているのも確かな事実ですが。)
こういった市民の反応に対して今後どのような形で信頼を克ち取っていこうとしているのか今後じっくり見させてもらおうと思っております。

それから、よく徳州会に対して会員から様々な悪口を耳にしますが、24時間365日毎日診療をし続けている事は、市民に絶大な安心感を与えて社会的に寄与しているのはまぎれもない事実だと私は思います。
しかし、せっかく意義ある夜間診療をしていながら、事務職員や医療スタッフ達が「何でこんな軽い病気で夜間にわざわざかかるんだ。」とか「特別に診てやっている。」といった尊大な態度をちらつかせ、時には何も用事がないのにわざと1時間以上待たせてから診るといったことがあるのも事実で、よいことをやっているのにもったいないなと思います。
他にもいろいろ批判はありますが、それでも24時間365日診療は立派だと思います。

では、それに対して医師会は地域のために何をしてきたのでしょうか?
予防接種、乳幼児検診、学校医をやってきたと言うかもしれませんが、小児科専門ではない医師が無償で順番で動員され、その報酬は市から医師会に入れられ、医師会の財政源だからやめられないという話も耳にしたことがあります。

しかし今や「個別」予防接種や「個別」乳幼児検診の時代に入っており、医師会自身がその事を行政に働きかけるべきだと私は思っております。
個々の会員達の無償の労働を医師会が財源として医師会が受け取ってきたものとして休日診療もありますが、そのような過去から考えると2つの病院に単純に補助金を振り分けるだけのものとはとても信じられません。

それから私が医師会に怒りを覚えた理由の一つは、今回私が実行委員長を務めた、行田市で初めての本格的なクラシックコンサート「宇宿允人の世界in行田」に対する医師会の冷たい態度にです。

今回臍帯血バンク支援チャリティコンサートという名目もあり、医療関係の団体(医師会、歯科医師会、薬剤師会)からの後援の名前を戴けました。その事自体は有難いことだと思います。
しかし名前を貸すだけでなく、実際的な資金援助の面ではかなり期待していたのですが、医師会がイニシアチブを取って「余りお金を出さないで済むように」「よそ(歯科医師会や薬剤師会)がたくさん出すと医師会はそれ以上に出さなければならなくなる」と、一律#万づつ3団体と、期待していた額よりかなり減らされてしまいました。

市民が熱い視線を向けて下さり、満席になり、多くの個人・企業が不況で苦しい中でも体を張って精一杯の広告料を出して下さり、1枚でも多くのチケットを買って下さったのと比べてみると、余りに対照的で、医師会の無理解と精神的なみすぼらしさが浮き彫りになってしまいました。
私は会員の一人として恥ずかしくもあり、情けなく感じた次第です。

医師会の一会員がチャリティの支援金を少しでも多く贈呈したいとの思いで孤軍奮闘しているのを尻目に、日頃は会員達から多額の会費、予防接種、検診代、休日診療の補助金を全て財源にして潤っていながら、なんたる態度でしょうか?

最後にあと一つ言いたいことがあります。
最近全国的に、「小児の平日夜間救急医療体制」が不十分なので、ようやく国が重たい腰を上げて、いく漠かの補助金を出すから、全国各地で輪番制による「平日夜間の小児救急診療体制作り」をするよう叫ばれるようになりました。

この考えは10年前に私が若手の医師会会員の集まりで提案したことがあるものと全く同じものでしたが、結局理事会にも計られる事なく日の目に出る事なく消し去られてしまいました。
今回は行政側からの提案だったからなのか、補助金が付くようになったからなのか、「もし行田で実施する場合協力する気がありますか?」というアンケートが来ました。
私は「はい」協力しますに丸をつけましたが、行田市医師会全体で協力しますと答えたのは2人だけだったようです。

しかしもう一人の診療所では小児科医が最近やめられたので、現状では私一人だけになってしまったようで、結局この話は今回は見送りということになったそうです。
そんな意識で、医師会は地域の人達が安心して暮らしていけるために尽くすつもりがあると胸を張って言えるのでしょうか?

私はここ数年休みもなく毎日働きずくめで、日曜診療も必死でやり続けてきましたが、勝手に、あるいはお金儲け目的でやっていると思った、そのせいで休日診療所が廃止に追い込まれたとさえ言われました。

従来患者さんは、土曜の午後から日曜、そして月曜の朝までどんなに具合が悪くても、自宅でじっと我慢をしてしまう人が案外多く、そしてかかりつけ医以外に余りかかりたがらない傾向があります。
私も数年前まではまだ体力がありましたので、とりあえず患者さんの便宜を考えて日曜診療を始めてみましたが、年々体力の衰えと疲労が蓄積し、また私だけでなくクリニックの事務及び看護婦達も、日曜日に交代で入るのがかなりの負担となってきており、そろそろ見直さなければならない時期にさしかかってきております。

私は今すぐに脱会するつもりはありませんが、今後の医師会や行政の反応・動きをじっくり見させていただき、この地域で身を粉にして医療で貢献していく価値があるかどうか判断したいと考えております。
これが私のこの10年間の医師会活動にたいする率直な感想です。

Home > 院内報 > NO.117

南川げんきクリニック
お知らせ
診療案内
院内報
子供の病気

精神科デイケア/ナイトケア
精神科グループホーム 病理保育所げんきキッズ
障害児リハビリ

Return to page top