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NO.138 佳人薄命

平成16年3月1日発行

つい最近まで当院で土曜、日曜診療に月2回応援に入って頂いていた菱俊雄先生が先月亡くなられました。

突然の容態の悪化で、いまだに信じられず、かつ残念でなりません。

若い頃劇症型の肝炎になり意識不明の重体になった事があり、最近では糖尿病も併発し、知らぬ間に肝硬変が進行していたようで、食道静脈瘤の破裂による大量出血を何度も繰り返し、ついに力尽きて帰らぬ人となってしまいました。
享年56才でした。

大学では心臓班のチーフとして活躍され、当院でも心臓疾患のあるお子さんを数多く診てもらっていました。

私が小児科の医局に入局したときの身元保証人のような存在で、しかも研修医の時の指導医でもあり、まるで父か兄のようなかけがえのない存在でした。

「小児科医は採血・点滴を失敗なく一発で決め、子供の患者と笑顔で本気で遊べなければ一人前とはいえない。」と教えてくれました。

菱先生ご自身は心臓専門の能力を存分に生かして、重篤な患者さんがいると主治医をサポートしながら、毎日のように大学に泊まり込んで数多くの子供たちの命を救ってきました。

またとてもアイデアマンで、並みの医者ではとても気づかない発想で新しい治療法や治療器具を考察して、医局に於いては神様のような存在でした。

「美人薄命」と言いますが、すばらしい医者が若くして亡くなることは患者さんにとっても多大な損失であり、我々後輩の医者にとっても精神的支柱を失った思いで、とても無念でなりません。

そう言えば今から12年程前にも松原雄一君というすばらしい医者を脳腫瘍で失った事を改めて思い出されます。

もし彼が健在であったなら、「健康医療ガイドセンター」という市民の側に立った医療相談組織も今よりもっと発展して、日本の医療界に絶大な影響を与えていた事だろうと思われ、やはり残念でなりません。

この10年少しの間に2人の偉大な医師をあの世へ見送る事になり、その喪失感たるや言葉に言い表せません。

私もこの先何年の命が残されているか分かりませんが、松原先生、菱先生に恥じない生き方をしたいものだと思います。合掌。

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