NO.144 アテネオリンピック

平成16年9月1日発行

アテネオリンピックでは日本選手達が大活躍で、メダルラッシュが続いていますね。とても嬉しい反面、たいへん驚いています。

メダルを獲得した選手一人一人にスポットライトを当てたテレビの番組を見ると、全員が夢を持ち目標を定め、幼いころからそれ一筋に頑張り続けている事が皆共通していることです。

しかも厳しいけれど愛情あふれる立派な親やすばらしい指導者に恵まれ、様々な社会の楽しそうな誘惑に負けずに、自分の道をやり抜いていることに頭が下がります。

同じ年代の多くの若者たちが、女の子はブランド物を身にまとい、パンツ丸出しのミニスカートに厚化粧で深夜まで徘徊、男の子もズボンを極端におろし柄つきのパンツを丸出しでうつろな目つきでけだるそうにしている。

きつい、汚い、危険な仕事は外国人に任せて、フリーターと称して楽な仕事をちょっとだけしてあとは親のスネかじり。

高校・大学へは一応行くものの、社会に出るまでの猶予期間を延ばしともかく遊びまくるのに夢中で、学問教養を身につけるなんてこと眼中になし、といった若者だらけになってしまったと嘆いていた私にとってはまさに驚きです。

とても新鮮ですがすがしく、その姿・顔は美しく輝いて見えました。

今の日本は物質的、経済的にはとても豊かで衣食住には何も困ることもなく、楽しい娯楽もたくさんあって、ぼやぼやしているとそんなぬるま湯にどっぷりとつかってしまいがちですが、親たちがしっかりと子ども達を導きそしてやがて親以外の立派な大人に出会い刺激を受けて、自分達の人生を大切に生きてほしいと、素朴なオリンピック選手達を見て思いました。