NO.145 開院13年

平成16年11月1日発行

もうあと一ヶ月で開院して13年が経ちます。当時、この地域で小児科専門医は二人だけでしたが、今では7人以上となり、子供さんをお持ちの親にとっては頼もしい限りですね。

日曜診療も当院では思うところがあって一年前に休止してしまいましたが、行田市内の二つの大きな病院が医師会の要請で持ち回りで行うようになり、安心して暮らしやすい地域となりつつあります。

しかしその反面、医療機関同士は競合してしまうわけで、それでは今後げんきクリニックは何を「売り」にしてこの地域の住民に貢献していけるのか?が問われると思っております。

まず大きな病院と違って地域により密着して親しみやすく、どんな些細なことでも気軽に相談しやすい事。
それから小回りが利くため待ち時間が少なく、患者さんの精神的・肉体的負担を減らせる事。子供も大人も家族一緒に診てあげられるので、文字通り「ホームドクター」としてかかれる事。心療内科として心の病の分野にも取り組める事。各種予防接種や検診といった予防医学への取り組みに力を入れる事。等が挙げられます。

私は小児科専門医(その中でも大学と国立小児病院で神経を専攻)ですが、大人の内科診療も始めてから早いもので15年になります。

その間中耳炎を羽生病院時代に、腹部エコーを深谷日赤で、胃のバリウム造影を県立がんセンターで、整形を吹上整形で、児童精神科を浜松医大で研修してきました。

今後は、糖尿病の外来におけるインスリン注射療法に積極的に取り組み、また救急医療の再研修をはじめますが、それに先駆けて心肺停止または瀕死の患者さんに対応できるように除細動器を備え付けました。

以上のことを基本に安心と信頼、満足を提供できる医療機関を目指したいと思います。

なおアンケート調査にご協力いただき有り難うございました。
おおむね評価は好評でありましたが、受付および診療に対しいくつかの身に余るほどのお褒めの言葉と同様に、かなり手厳しい、しかし有益なご指摘もいただき、大いに反省するとともに、ご意見を真摯に受けとめ今後に生かしていきたいと思っております。

あとクリニックから調剤薬局への通路を作ってほしいというご意見がありましたが、門前薬局への露骨な誘導は法律で厳しい罰則を伴って禁止されておりますので、ご了承下さい。