No.151 カッコイイ大人とは

今月は子供の日にちなんで何か子供たちにメッセージをと考えてみたのですが、なかなか良い言葉が思い浮かびませんでした。
また、最近中国で反日デモが頻発し、日本の侵略戦争をあいまいにし、日本の若い世代に伝えようとしない事に中国の若者たちが怒っています。
そんな時に、たまたまある漫画家の文章が目に留まり共感を覚えました。日本の漫画は内容も思想・哲学もかなりしっかりしていて読み応えがあり、世界的にも評価が高いと聞きます。
では石坂啓さんの、子供たちに向けた文章を今回は紹介しましょう
「大人にダマされないでください。大人はしばしば自分が一人前であると勘違いをして「半人前」のあなた達に説教をしたり厳しく鍛えたりという事をします。考えてみればずいぶんゴーマンな話です。完璧な大人なんてまずいません。
大人だってみんなまだまだ未熟で、人間としては常に成長の過程にあるのです。だからエバっている大人のことはあまり信用しなくてもいい。尊敬に値する人物というのは、私の知る限りみんな謙虚です。相手が子供だからといって礼を失することなど、もちろんしません。
エラソーにしている大人は「反面教師」として位置づけておきましょう。その上で、あなたがカッコイイと思える大人を見つけてください。身近な人でもアイドルでも、歴史上の人物でもいいのです。大人になるのも悪くないと思えるような対象です。
だって大人がみんなショボくてダサいとしたら生きていくのがイヤになっちゃう。お金のアルナシや仕事の成否といったつまらない基準ではなく、あなたの感度で魅力的だと思える大人。心の中でその人を味方につけておけば、ずいぶん元気づけられるはずです。
そしてもうひとつ大切なことですが、戦争を起こそうとする大人たちがいることに、警戒してください。今の世の中がどういう方向に進もうとしているのか、大人に任せっぱなしにせず、大人の言うことを鵜呑みにせず、気をつけてチェックしてください。というのも、もし戦争になったとしても大人はだれも危険なところへは行きません。それはあなたたちの役割になるからです。
自分は手を汚さず、若者や子供たちにさまざまなことを強要する大人のことを許してはいけません。あなたたちが幸せに生きられるのでなければ、大人が先に経験を積んでいる意味がない。頑張って、怒って、注文していいのです。カッコイイ大人になってくださいね。私もそうありたいと思っています。」
どうですか?特に総理、一部の勇ましい国会議員の方々。