NO.171 学校給食に思う

給食費を払わない親が近頃は多いそうで、未払いの総額が小・中学校合わせて全国で20億円にのぼるという。
中には生活苦の人も多少はいるようだが、ほとんどが立派な家に住んでいたり、高級車を乗り回していたり、携帯電話の料金は惜しまず、それでいて給食費は払わないそうです。
学校の先生も徴収が大変なので、担任自らが代わりに負担する例もあるとのこと。当の親たちは「義務教育だから給食もタダにするのが当たり前」と勝手な言い分で、中にはずっとごね続け、支払い義務期間の時効を狙っている不届き者もいるとか。
「払わない家の子には給食を食べさせなければいい」とか「差し押さえなど法律で厳しく徴収すべし」との意見も出ています。
それにしても、ここまで親の常識や子育ての本能が狂ってくると、本当に取り返しのつかない社会になりそうで恐いですね。
私が子どもの頃の給食といったら貧乏な子も金持ちの子もみんな同じ給食を食べ、学校へ行く楽しみの大半は給食と休み時間、放課後の遊びでした。
もちろん登校拒否の子は一人もいませんでした。
農繁期になると家の手伝い優先で、学校を休まされていた農家の友人たちも本当は学校へ行きたくてウズウズしていました。
今では朝ご飯も食べてこないで登校する子供が増えてきて、午前中授業に対し無気力になり、保健室へ行く子が増えているそうで、小学校の16%、中学校の20%もいるとのこと。
食べてこなかった子に1時間目終了後、ヨーグルト・牛乳・チーズ・前の日の給食をおにぎりにして冷凍したものを温めて食べさせる試みをする学校も増えてきているようです。朝、食堂でモーニングセットを出す高校もあるようです。
そこまでして親に朝食を食べさせる重要性を啓蒙しても、そういう親はなかなか変わらないそうです。
今では親でなく子ども自身に作らせるように援助をしているそうで、その方が効果が上がるのだそうです。
大変な時代になったものだと心を痛めています。