No.193 花粉症について

3月に入るとすでに花粉症に悩まされている方も大勢おられることでしょう。私は幼少の頃偏食がひどく、生卵をといてごはんにそのままかけるだけの食事ばかり食べていたせいか、3〜4歳の頃から目の痒み、鼻水、鼻づまりに悩まされ、耳鼻科の先生に「偏食によるビタミンA欠乏症」と診断されメガネをかけさせられていた記憶があります。まだ昭和20年代末のことです。
日本で初めてスギ花粉症が認知されたのは昭和30年ちょっと過ぎに日光杉並木周辺の住人でしたから、それまでは医療界では花粉症という病気は日本では存在していませんでした。私の花粉症はそれくらい筋金入りだったようです。
それからはや半世紀経ち、今では花粉飛散情報が毎日テレビで流され、スギ、ヒノキ、イネ科、ブタクサ等で一年中大騒ぎするようになりました。
日本人の食生活が豊かになり欧米化し、高脂肪・高たんぱくになったのがアレルギー体質を生み出したという説がもっぱらです。
回虫などの寄生虫をお腹に持たなくなったせいだという説もあります。寄生虫の多い国ではアトピー性皮膚炎が少なく、みな肌がツルツルだといいます。
ある有名な国立大学の教授などはかわいい名前を付けて自分のお腹にサナダ虫をわざと寄生させている人もいます。あまりお勧めしませんが。
今や日本人の3分の1くらいは花粉症やアレルギー体質といわれるまで患者さんが増えてきました。抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の内服、点眼、点鼻、メガネ・マスク等対策は様々ですが、ご相談下さればお手伝いいたします。