NO.25

平成6年2月1日発行

早いもので、平成6年も2月に入ります。
2月からはスギ花粉症の季節にはいることになります。
昔の日本人には、スギ花粉症という病気は存在しませんでしたが、食べ物の内容が欧米化して、日本人の体質が変化したこと、安易なスギの植林の結果、スギの花粉が増えたこと、車の排気ガスが鼻の粘膜に悪さをしていること等の理由が挙げられますが、どの原因も未だに解決の方向に向けて取り組まれておりません。となると、多少当たり年、はずれ年の違いはあるにしても、当分、花粉症の患者さんは増え続けるものと思われます。

目がショボショボして、痒い、涙が出て仕方がない、充血して真っ赤である。
下を向くと透明な鼻水がツーっと出て困る。
夜寝るときは、鼻づまりで苦しくて眠れない。
頭が重く、体が怠く、のどが痛くて、微熱も出るということになると、まるで風邪と区別が付きにくいのですが1ヶ月〜2ヶ月と長期にわたり、症状がぐずつくので、何とか区別が付いてくるようになります。

幼児でもなりますが、主には30歳を過ぎた成人が突然発症することが多いものです。
治療は、多少眠たくはなるが、即効性のある内服薬(抗ヒスタミン剤)、ゆっくりと効いてくる内服薬(抗アレルギー薬、漢方薬)そして鼻用のスプレー、点眼薬等があります。
また、首にある星状神経筋という所に麻酔薬を注射する方法もありますが、メガネをかける、マスクをする、風の強い日は外出をさける、目、鼻を水で洗うという対処の仕方もあります。

毎年、ひどい症状で悩まされている人は、症状が出る前に予防内服や予防的にスプレーを定期的に行うと良いと思います。
希望に満ちた、気持ちがはずむような季節を花粉症のゆううつな症状で迎えないためにも、是非おすすめします。是非、御相談下さい。