NO.37

平成7年2月1日発行

昨年末から地震があちこちで続き、いやな予感がしていましたが、ついに阪神大震災が起こってしまいました。微力ながらも、被災者に対する様々な援助をしてあげられたらと思います。

さて、天災は突然襲いかかってくる訳で、しかもその原因がもともとに潜んでいて起こるべくして起こる側面と人災的原因が被害をより拡大している側面とがありますね。

実は病気にも同じことが言えると思います。ある日突然目に見える形で症状が出てきますし、もともと病気になりやすい体質が遺伝して、起こるべくして起こる側面と、日ごろの食事を含めた生活習慣が発病に大きく影響している側面があると思われます。

例えば糖尿病の素因をもっている人が、運動不足で、甘いものやカロリーの高い特にアルコールを取りすぎて、しかも不規則な生活を送っていると、ある日突然発病してしまい、その後もきちんと治療に専念しなければ、様々な合併症で眼底や腎臓や神経がやられ、更に病状を最悪なものへと追いやって被害を広げてしまいます。

地震も病気も「備えあれば憂いなし」です。

せめて人災の面だけでも最小に食い止めましょう。一生懸命お手伝いいたします。
なお、おかげさまで、当クリニックも受診された患者さんが3年ほどで1万名を越えました。これからも患者さんの様々な要望・期待に応えていけるよう工夫・努力をしていくつもりですので、よろしくお願いいたします。