NO.42

平成7年7月1日発行

オウム報道の過熱も少し落ち着きを取り戻した感がある今日この頃ですが、ふと気が付くと雲仙普賢岳の噴火も一段落付いたようだし、最後まで残されていた北九州の水不足もなんとか乗り切れたようです。

今年の梅雨は結構雨が残ってくれて、いつも通りであること・平凡であることの有難さをチョッピリ感謝したい気持ちです。

そういえば『偉大なる平凡』という格言があったような気がします。地味ではあってもコツコツと汗水たらして一生懸命働いて、それが積もり積もって確実な『力』となり無視できない存在となっていく。そんな生き方ができれば本望だと思っているし、そういう生き方が正当に評価される世の中であって欲しいと思います。

でも、最近マスコミを通じて伝わってくるのは、社会的に地位の高いとされている人達の、その地位を利用した下品な事件があまりに多すぎるような気がします。

尊敬することの出来る大人のモデルを見いだせない子供達や青年達は現実社会に夢を見いだせず、不信感を増長させ、いとも簡単に世の中を捨て『出家』という道に飛びついて俗世間にしがみつく?『凡夫達』をバカにする。

しかし『出家』という最高にして最後とも思えるカードを切ったはずの彼らはそこでも、より下品で煩悩にまみれた凡夫以下の醜悪な『教祖』に裏切られてしまう。本当にかわいそうに思えてきます。
どうやらブツブツ文句を言いながらも、一発逆転をねらうしかないのだろうか?
それとも・・・・偉大なる平凡・偉大なる平凡・偉大なる平凡・・・・・・・・・・