NO.56

平成8年9月1日発行

日本外来小児科学会へ8月末に、事務・看護スタッフと3人で、はるばる姫路まで行ってまいりました。
先輩格のアメリカの外来小児科学会では、病気だけでなく子供を取り巻く種々の事故(転落・誤飲・熱傷・交通事故・誘拐など)から子供達を守ろうと啓蒙運動を展開して、かなりの成果を収めていると聞きます。

学会というと、難しい理論・理屈の仮説を述べたり、珍しい症例を発表するというイメージなのですが、この学会では主に開業の小児科医が日々遭遇するありふれた病気を扱うことが多く、しかも実際的な知識の交流が主なのでとても役立ちます。

更に、待ち時間を短縮するには?とか、待合室を楽しい空間にとか、子供を泣かさずに診察する工夫とか、乳児検診うちではこんな風にやっているとか、水薬を粉薬のようにビニールで一回分ごとにパックする機械の実演などとても良いアイデアや刺激を受けて帰ってきました。

小児科医というのは、医者の中でもとりわけ凝り性でこだわりマニアの人が多いような印象を受けました(自分のことは棚に上げてね。)
良く言えば、子供心をいつまでも持ち続けて、患者さんのためというよりも、自分の方が楽しんでいろんな工夫に夢中になっているという事なのかな?

ところで、今月9月28日(土)は『第5回げんきまつり』がありますが、その中でも今後の当クリニックでの乳児検診の方向性・工夫について発表していきたいと考えています。

姫路城のように雄大でしかも繊細なお城とはいえませんが、げんきクリニックもこの地域において、子供達をはじめその家族全員の病気や健康についていつでも気軽に相談にのれるオアシスのような優しいお城でありたいと思っています。

今回の学会の成果がどのように今後に反映されていくのか、乞うご期待!
来年は東京で行われると聞き、是非スタッフ全員で参加してみたいと思いながら帰ってまいりました。