NO.95

平成12年4月1日発行

少しずつではあるけれど、ようやく暖かな陽気になってきましたね。
寒さが苦手な私としては春はとてもうれしい季節です。
さて今年の冬はインフルエンザがそれほど流行せずによかったのですが、ワクチン不足にはかなり苦労をしました。

来年は万全の対策を取りたいと思っています。
またスギ花粉症のほうは今のところ、マスコミが例年の3〜8倍と大騒ぎしている割にはそれ程ひどくはない状況でほっとしています。

花粉症で苦しんでいる患者さんも、もうあと少しの辛抱ですね。
でも最近ではイネ科の植物(カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ)による花粉が急速に増えてきていて5〜6月頃にピークを迎えます。
ご用心を。

ところで、春になり人間も含めてあらゆる命ある生き物たちが活発に活動し輝きはじめる季節になっても、我が家は今、重苦しい空気に包まれています。

それというのも、かれこれ14才も過ぎたと思われる最愛の猫ちゃん(レディーといいます)が野良猫とけんかをして深い傷を負ってしまい、何も食べられなくなって1ヶ月近くが経ってしまいました。
まるまると太っていた冬モードの体はガリガリに痩せ衰え、点滴につながれながらか細い声をあげながら命の灯をかろうじてつないでいます。

家族一同はその一挙手一投足に神経を張りつめて見守っています。
ペットはまるで家族の一員のようになって、みんなの心を癒してくれたり、家族のまとまりの中心になったり、あるいは潤滑油のような役割を果てしてくれます。

そして今、人の数倍の早さでその人生(猫生?)を走り抜け、様々な思い出を刻んでくれながら、「やはり命には限りのあること」を教えてくれようとしています。
どんなに世話が大変でも、どんなにつらそうで見るにしのびなくても、最後まで我が家でしっかりと見取ってあげようと思っているところです。

私の人生もちょうど区切りの時期を迎えて、新しい段階に入って行くような気がしてならない今日この頃です。
頑張りたいと思います。