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てんかんと水泳

夏が近づくとよくてんかん児の水泳の許可について親や先生からどうしたらよいかと聞かれることがあります。
その理由としては、学校の体育教育の一環として行われる場合、もし事故でも起これば学校側の管理責任問題となる可能性があるからです。もう一つは水泳をするとてんかん発作が起きやすくならないかという心配です。そしてもし起こった場合陸上の運動と違って水の中なので、溺れて命取りにならないかという心配です。
前者については、親と学校と主治医それぞれが子供のために意思の疎通を図り、信頼関係を築いて考えていくしかないと思います。しかし残念ながら、親の立ち会いを義務づけたり、他の子と違う目立った色の帽子をかぶせたり、あるいは全くプールに入れなかったりする例が多いのには失望させられます。
後者については、確かに水泳は全身の激しい運動で、呼吸も荒く、速くなりますし、脳波の検査でもわざわざ過呼吸をさせて発作波を誘発させる方法があるくらいですが、実際に世界中の研究者が調べたデータでは、水泳中に発作が誘発されたということはめったにないそうです。むしろテレメーター脳波計をつけたまま、水泳中の脳波を調べてみると、異常波は増えるどころか逆に減少する傾向にあるようです。精神的に緊張するのがよいだろうと考えられています。
次に溺死者の中にてんかんの子がどれくらいいたかという調査もあり、それによると、統計的には確かに少し高い確率のようですが、絶対数が少ないことやそれぞれ詳しい事情を調べてみると、適切な監視が行われてさえいれば差はなくなるようです。
発作が薬でよくコントロールされており、泳ぎの上手な監視者がそばにいれば全く問題ないと言えるでしょう。てんかん児を一括して水泳から締め出すのではなく、どのようにしたら特別扱いせずに自然に、かつ安全に水泳を可能にしてあげられるかを考えてあげたいものです。

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