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熱性けいれんについて

熱性けいれんとは、38度以上の発熱に伴って生じた全身けいれんで、その原因が中枢神経系(脳や脊髄)の感染症によらないものを言います。その頻度は統計にもよりますが、3~8パーセント前後といわれています。よく起こる年齢は、6か月~4歳が大部分です。そして大して心配がない単純型と,いくつかの危険因子のそろった複合型とに分けられ、複合型は将来てんかんに移行するか,もしくははじめからてんかんだった,という頻度が高いと考えられています。
以下にあげる危険因子にいくつか当てはまる人は、今後のけいれん発作再発予防の目的で、抗てんかん薬を数年にわたって飲むことになります。(ただし、最近は発熱時のみけいれん予防の坐薬をそのつど使うだけでよいとする傾向にありますが。)
危 険 因 子
1 家族に無熱性けいれん(てんかん)の人がいる。
2 発症前から神経学的に異常や,精神の発達に遅れがある。
3 初発年齢が6ヵ月未満や6歳以上と、好発年齢から大きくはずれている。
4 発作の持続時間が15分以上。
5 24時間以内に2回以上発作があった。
6 これまでに何回も頻回に熱性けいれんを繰り返して起こしている。
7 38度以下でもひきつけを起こしたことがある。
8 発作が体で非対称的に起こったか、けいれん部分が体のある部分に偏っていた。
9 発作がおさまった後、持続的に意識がなかったり、片麻痺(体の左右どちらかの手足に力が入らず動かない)がみられた。
10 脳波検査で異常波がみられた。
けいれんがおきたら体を横たえて衣服をゆるめて楽にさせ、顔を横に向けて、もし吐いた場合でも吐物を飲み込んで気管や肺に入り込まないようにします。それから、ひきつけの様子を観察して下さい(左右の手足や目の動き、顔色、意識の有無、持続時間など)。
決して口の中にハンカチや割りばしなどを入れないで下さい。口の中を傷つけたり、喉に詰まらせたりする事故のもとです。ひきつけている時に舌をかむことはまずありません。
ひきつけがおさまった時に息をしていなかったり、心臓が止まっている時は(ほとんどそんなことは起こりませんが)、まず口の中をのぞいて何か詰まっていないかを見ます。何かあれば、歯で噛まれないように注意して指でかきだして下さい。次に鼻をつまみ口から息を吹き込むなり、胸の中央を強く何度か圧迫する応急処置をしてください。
また、ひきつけがおさまった後、意識があるか、手足の力が抜けて麻痺していないか確かめて下さい。そしてすぐに医療機関を受診し、ひきつけの原因を調べてもらいましょう。その際、ひきつけの様子と前後の症状を医師に説明できると診察の参考になり助かります。
もし薬を飲むことになった場合は、まず1~2週間の間に薬による副作用(発赤疹、食欲不振、眠気、嘔吐、白血球減少など)をチェックし、その後薬物血中濃度を測定してちょうど良い量に調節します。そして、半年か1年に1回位のペースで脳波検査と副作用、薬物血中濃度のチェックを受けるのが望ましいでしょう。
大部分の子(90パーセント以上)は、年齢とともに発作も全く起こらない状態が2年以上続き、好発年齢も過ぎ、脳波所見も改善し、薬の内服を中止することができるようになります。一生薬を飲み続けなければならない人はごく稀なのです。
何回も続けて薬を飲み忘れたり、勝手な判断で中断したりしないでください。かえって発作の起きやすい状態を作ってしまうことにもなりかねません。またけいれん予防の薬を飲んでいるからといって、100パーセントけいれんが起きないわけではありませんから、発熱時はご用心。
別にけいれん予防の坐薬を高熱の時は使うか、解熱剤を38度以上で早めに使っても構いません。(解熱剤を使うと熱が一旦下がって再び上がる時にかえってひきつけを起こしやすくなるとの意見もありますが、統計に基ずいた確かな根拠があるわけではありませんから。)

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