インフルエンザについて

◇インフルエンザの大流行
今年もインフルエンザが流行する季節がやってきました。 1918年にはスペイン風邪というインフルエンザが世界中で猛威をふるい、2000万人以上の人々が泣くなり、日本でも40万人近くの人々が死亡しました。その後も1975年のアジア風邪、1968年の香港風邪と世界中を巻き込む大流行が起こって、大きな戦争に匹敵する程の人々が亡くなっています。そして昨年は香港で、極めて死亡率の高い新型のインフルエンザが発生し、再び世界的な大流行になるのではないかという不安が世界をかけめぐりました。
◇ワクチン不足
そのため昨年はインフルエンザのワクチンが足りなくなり、日本各地で一時はパニックになりました。幸い今年は、昨年より安定して供給できる見込みです。毎年12月末が流行のピークになる事が多いので、そろそろ今頃から接種しておくと効果的だと思います。最近のインフルエンザワクチンは、昔と比べ予測するタイプがよく当たるようになってきました。
◇症状は
38~40度の高熱が4~5日以上続き、からだ中の間接・筋肉が痛くて我慢できません。また腹痛や嘔吐・下痢を起こしたりもしますし、更には気管支炎・肺炎・脳症などの恐ろしい合併症を起こし、命を落とす事もあります。
「保温」「安静」「栄養」が予防と治療の基本です。
◇証明書
学校などではインフルエンザで欠席した時、証明書をもらうと欠席にならないようで、証明書を書いてくれという患者さんがいらっしゃいます。
本当は一般的な風邪とインフルエンザを厳密に区別することはとても手間がかかり難しいことなのですが、たいていは症状の重さ・伝染力の強さ・流行状況などから推測して書いております。