Hib(インフルエンザ菌b型)ワクチンについて

みなさん、インフルエンザ菌というものをご存知ですか?
毎年猛威をふるうインフルエンザウイルスと名前が似ていますが、全く別のもので、乳幼児によく起こる細菌性髄膜炎の原因菌です。
毎年わが国では約500~600人の患者がいると言われ、大多数が重症化し、後遺症に悩む子も少なくありません。
このHibによる細菌性髄膜炎を予防するために、Hibワクチンは世界中の100ヶ国以上で導入・公費負担されています。
今年の秋からはわが国でも国内の製薬会社の製造・認可がされ、ようやく予防注射を実施できる見込みです。
世界中から「日本でHibワクチンが無いなんて信じられない!(イギリス)」「本当に無いの?日本は金持ちだろう?(アラブ首長国連邦)」「わが国にはHibワクチンがあるからHib髄膜炎はありませんが…(韓国)」と笑いものにされています。
導入されれば、DPT三種混合ワクチン接種と同時に反対の腕に3ヶ月のお子さんは1ヶ月ごとに3回、その1年後に1回と合計4回接種される見込みです。
7ヶ月以上のお子さんは2回接種し、その1年後に3回目を接種します。1歳以上の子は1回の接種で十分と言われています。
それくらい0~1歳台の子どもには接種が重要だということです。
料金は1回接種ごとに7000円程で、4回打てば4倍の合計約2万8000円近くもかかる予定ですが、先進的な宮崎市や鹿児島市などいくつかの自治体では早々と1回3000円の補助を決めています。
行田市をはじめとして熊谷・羽生・加須・鴻巣などの市も補助を一刻も早く決定してほしいものです。
いずれは完全に無料化されて、患者発生がゼロになってほしいと心から願っております。小さいお子さんやお孫さんをお持ちの皆さんも是非おのおのの市に陳情してみてください。期待しております。