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げんき便り8月号

あっという間に早いもので8月を迎えてしまいました。私の中では4月末から時間が止まったような日々です。
新型コロナ禍の第2波を迎える中、感染に警戒しながらの緊張を強いられる生活はまだまだ続きそうですね。
そんな中「ウィズコロナ」下での生活の工夫も随分されて、社会活動のあり様もずいぶんと変わって来ました。

 げんきクリニックも玄関の体温チェックから始まり足で踏む消毒器、など様々な感染予防策を講じるようにして患者様が少しでも安心して受診できるように工夫をして皆様の来院をお待ちしておりす。皆様はどのようにお過ごしでしようか?元気でおられましたか?

行田においても新型コロナ感染者が何人か出ております。くれぐれも注意してお過ごし下さい。

私は新型コロナウィルスによる間質性肺炎ではないもののとてもよく似た悪質でしつこい肺炎にかかってしまい未だに悩まされています。

再燃再発による2度の入院を経て、2度も死にかけてしまったのですが、今は自宅安静.療養.訪問リハビリを受けつつ、大量のステロイドホルモン剤をゆっくりと減量しながら内服中です。
さしあたりまだあと2か月以上は完治には時間が必要のようです。

当院に通院されている皆様には大変ご心配、ご迷惑をおかけしており心苦しく思っております。
幸いにも6人もの大変に素晴らしいドクター達が代診で私の留守中のお手伝いをして頂け、外来診療を継続出来ています。
自分は本当に幸せ者だなと周りの人達や神様に感謝しております。

この間の4か月の闘病生活をしている中で何度も自分の人生の幼い頃からの出来事を思い返したりしていましまた。一番幼い頃の記憶で何度も頭に思い浮かぶのは3歳の頃に古ぼけたアパートの階段を体一杯伸ばして地面までお尻から拝いつくばって降りたり、逆にやっとの思いで体全体を横にして片足をあげよじ登ったりと、とても大変だったシーンを何故か何度も繰り返し思い出すのです。
心理学的に説明すればそれは「その人の一生の課題、テーマを表している」んだそうです。私の場合は人生の大事な選択を迫られた場合には必ず楽な方よりもわざわざ困難で大変な方を選択する傾向があるので、まさに当たっているなと思います。

皆様も自分はどうか「繰り返し何度も頭に思い浮かぶ最も幼いであろう頃の記憶」を思い出してその意味を自分で分析してみてはどうでしょうか?
あと人として成長して来たせいなのか、記憶が突然かなりはっきりとしてきてその後の出来事を連続して思い浮かぶようになり世の中の様子がはっきりと認識出来るようになったのが小学4年生10歳の頃からです。

その頃はソビエト連邦の有人宇宙船が地球の周りを飛び、ガガーリンが「地球は青かった」と言い、アメリカからの初めてのテレビ衛星放送の時はケネディ大統領が暗殺される場面が放送されたりと衝撃的な事がたくさんあった事をはっきりと覚えています。

だからそのくらいの年齢になったら周りの大人達はけっして子ども扱いせずに一人前の人間として向き合ってあげるべきだと私は常々思います。
それ以降の私は世の中の事や勉強の事など何事にも集中して楽しく順調にやり切れて、とても充実した生活を過ごしてこれた様に思います。
自分としては高校卒業までは真面目でおおよそ人として必要な事柄は全てきちんと学び尽くしたと満足していました。

大学にまで進学させてもらいとても親に感謝もしたのですが、それよりも大学に入学して価値観が一転してしまい一時はかなり頭が混乱してしまいました。
それまでの自分はまるで「井の中の蛙大海を知らず」「お釈迦様の手のひらの孫悟空」のようだったんだと思い知らされたのです。

早稲田大学の理工学部応用化学科での一般教養の授業で学んだ数学や物理や化学の授業は今まで目にした事のない発想の全く違う高度な内容ばかりで、高校までに教わって来た内容と余りにも異なり過ぎて、始めは別世界のような何の事やらチンプンカンプンの話ばかりで大変戸惑い、頭が着いていきませんでした。

こんな高度な学問を教えてくれるなんてさすが早稲田大学だなと感心もしました。
評判の良い講義には他の学部の学生がたくさん聴講に来ていました。
のちに国立大学医学部の一般教養を経験しましたが逆に全然魅力的な先生や講義には出会えず刺激的ではありませんでした。

高校卒業までに教わった授業の内容はといえば「とりあえずそう覚えておけばいい」という程度の子供騙しの内容ばかりであり、「物事の本質や真実」ではなかったなと今にしてみれば感じます。
高校までの先生達はずいぶんと手抜きして教えていたんだなと思いました。じぶんも真理の追求心が足りなかったかもしれません。
大学で習った最新の難しい数列や微分積分の級数などは更に最新の級数の計算式に次々とより真実に近い仮説にとってかえられ、結局それを更にコンピュータを使って未来の為のあらゆる事象を「近似計算」して真実に少しでも近づく為に学ぶ必要があるようです。

そのおかげで人類が月まで行って帰ってこられたのです。これからスーパーコンピュータの性能がさらに向上すれば、しかもその実現の一番乗りを果たすのが人の良い日本という国、民族であれば、世界中の食料不足やエネルギー不足や貧困問題も無欲で解決してあげられるはずです。アメリカでもロシアでも中国でもなく。京から富嶽更にこれ以上他の追随を許さないエクサスケールのスーパーコンピュータの開発に期待しています。

もう一つは「エントロピー増大の法則」に従ってこの世界が動いている事を初めて大学で教わった事でした。
みなさんも是非パソコンでエントロピーの増大というキーワードで検索してみて下さい。

宇宙存在の始まりは「無」から突然の宇宙大爆発「ビックバン」からでありその世界を鏡に写したような「反宇宙」もあるそうです。人類が様々な努力をして作り出す「秩序あるエネルギーがたくさん籠められた物」「100%に限りなく近い効率を求める動力機関や整った規則や法律」が存在する反面、違う分野では自然崩壊や秩序の破壊.混沌が必ず起こっており「無秩序化の拡大進行」が起こっており、結局世界全体では創造建設と破壊風化のエネルギーを差し引くと「無秩序化」というエントロピーの増加が進んでいくというのが真実である事を学びました。

それらの考え方に適応するまではかなりの時間を要し、大学での実験レポートの再提出や再試験を何度も受けたりして担当教授にあきれられてしまいました。
また「今の時代は大学を卒業するだけでなくお金と時間がある者は是非大学院まで行ってから社会に出るべきである」と教授から言われたのを思い出します。

当時は石炭産業から石油産業へそして生物化学教室へと理系の学生達の関心が変わっていた時代であり、私も最後には漠然と生物化学教室に行き食品関係の研究室に就職し、世界の食糧問題にでも取り組んでみようかなとも考え始めていました。

世の中は「近似計算や、より真実に近づく仮説の絶え間ない更新」が行われ続けている一方で、結局はエントロピーが増大して宇宙の膨張化、「無秩序化」に向かうしかない運命にあるという真実を知ったところでその事実を自分の中でどう位置付けたら良いのか分からなくなってきました。
ともかくは目の前の事をあまりくよくよと心配せずに「そんな事はスケールが小さい小さい!」と思うように心がけるようにしています。

みなさんはどう思われますか
そんな事をつらつらと考えながら病気療養中です。
このたび自分がもしかしてこの世からすぐにでも居なくなってしまうかもしれないと初めて意識したせいからかもしれません。

何はともあれこれからも皆様のご無事と健康長寿を心から祈っております。

        院長

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