げんき便り令和3年5月号

 今年も早いもので5月を迎えますが、5月5日の「子どもの日」を皆様はどのように迎えているでしょうか?

私のところでは4人の孫たちのお祝いをしますし何がしかのプレゼントはしますが、長い柱を空高く立て大きな真鯉や緋鯉などを大空に泳がせるなどはとても無理です。

嘗てはマンションのベランダの柵に小さな鯉のぼりの旗を括り付けるのが精一杯でした。
広い土地のある農家の方が庭に大きな鯉のぼりを靡かせているのを凄いなと羨ましく思っていた事を思い出します。

ただ家の柱に傷をつけて毎年子ども達の身長を記録したりはしていました。
親は子どもにあまり過度の期待をかけ過ぎず、すくすくと育つ様子をそっと見守ってあげるのが一番ではないでしょうか。

自分が出来なかったことを子どもに無理に実現させようとしたり、逆に自分が実現できた事を当たり前のように押し付けたりしてはないでしょうか?
子どもには子どもの思いが必ずあるはずです。人間ですから。
彼ら彼女らの意思を出来るだけ尊重してあげたいものです。

今現在何も思いつかないようならプレッシャーにならないよう気を付けながら一緒に考えてあげたり、何らかのヒントやアドバイスをしてあげられたらそれで良いのではないでしょうか?
親も子もお互いに一生に一回きりの人生ですから、悔いのないようにじっくりと話を聞いてあげ見守ってあげたら良いではないでしょうか。
私は子どもの頃に親からは何も強制されたり指示されたりする事は全くありませんでした。
それだけは今でも有難く思っています。
それだけ信頼されていたのか、何か言いたい事をグッと我慢していたのかは今となっては聞くすべもありません。

私もそんな親を見習って何も言わず、かつ余りプレッシャーも与えないように心がけて生きてきました。

子ども達も5人授かり孫たちも今5人目が授かりましたが、子や孫達には何もプレッシャーも与えずに子育てをしていきたいと思います。
皆様も是非そのような姿勢で温かく健やかな成長を見守ってあげられると良いですね。
子どもの人生は子ども自身のものであり誰のものでもありません。

                    院長