げんき便り 10月号

早いもので今年もすでに10月となりました。

新型コロナ禍の下、そろそろインフルエンザの流行にも注意を向けなければならない季節となります。

10月よりインフルエンザのワクチンによる予防接種を開始します。
今年度は特にワクチン接種を早めに打たれる事をお勧めします。
今迄1度も接種を受けたことのない方にも是非とも打たれることをお勧めします。

私もここ30年以上に亘り毎年2回接種しています。家族全員にも打つようにしています。
そのおかげかどうか分かりませんが、私も含めて皆インフルエンザに罹っておりません。
私は長年にわたり外来で毎年数多くのインフルエンザの患者さんと直接対面していますが、ひょっとして知らぬ間に様々なタイプのインフルエンザに対する免疫・抗体を身に着けているのかもしれません。

よく外来で、「先生はうつされませんか?」と言われます。自分でも不思議に思います。
私がウイルスを持ち込まないせいなのか、家族も不思議と発症したことがありません。
このことから、自分もきちんとワクチンによる対策をし、家族全員もやれる対策をすれば結構効果があるものだと感じています。

ワクチンの内容は毎年アメリカやヨーロッパ、さらに気候が真逆な南半球のオーストラリアなどの流行したウイルス株を参考にしてA型株、B型株を選んでいるそうです。
見事的中する年もあれば外れる事もありますが、多少似通ったタイプを少しずつ変えているので全く意味がないとは言えません。

インフルエンザ感染は新型コロナウイルスと違い長年経験のある感染症ですし、やれる対策はきちんとやってみてください。
ワクチンを打つだけでなく、外出時はマスクを着用し、人と対面するときは大声を出してツバキを飛ばさないように気を付ける、密集、密閉、密接の3密を避けるなどの対策をしっかりと取りましょう。

海外の例でも新型コロナウイルス対策をするとインフルエンザ感染者数もかなり少なくて済んでいるようです。

ウイルスの違いはあれ、感染症一般の予防対策は同じだという事です。
私もそうですが、皆様くれぐれもご自分や家族の健康に気を付けてお過ごしください。

                       院長