やっと猛暑から解放されて、少ししのぎやすくなってきましたね。
今年はエルニーニョ現象やら、太平洋全般の海水温上昇のせいか台風が多く発生し、これから秋に向けて大型の台風の日本列島への直撃が心配になります。
ゲリラ豪雨、突風、がけ崩れそれに地震や火山活動の活発化と、今年の夏は異常でしたね。
秋になって心配な事のもう1つは、喘息のシーズンになる事です。最近は薬物療法の発展、とりわけ吸入ステロイド剤の改良のおかげなのか、重症の喘息患者さんはかなり減った気がします。
ただし、のどの奥がイガイガムズムズして思わず空咳が夜から朝方にかけて止まらなくなる、いわゆる「咳喘息」・「喘息様気管支炎」のタイプの方が増えているように思われます。
結核やマイコプラズマ肺炎、百日咳としっかり区別をして、喘息と同様の治療をすれば、咳き込みはかなり改善されます。
また秋のブタクサによる花粉症にも要注意です。
鼻とのどと気管支はひとつながりと考えて治療をすると良いと考えられています。副鼻腔気管支症候群と呼んだり、one way one disease (ワンウェイ ワンディジーズ)と言ったりします。
鼻へのしっかりとした治療がしつこい咳き込みや喘息発作には大いに有効なのです。
そのような事に気を付けながら、外来において9月の皆様の健康を守っていこうと考えております。
院長