げんき便り2016年9月号 オリンピックと大規模な財政出動がデフレ脱却?

子どもたちにとって長かったであろう夏休みも台風や豪雨、猛暑そしてオリンピック等で、あっという間に終わってしまいましたね。

リオでのオリンピックも開催の遅れや運営が大丈夫かと心配されていましたが、何とか無事に終了し、日本選手団は想像以上の結果を残してくれました。しかも体操、レスリング、柔道、重量挙げ、シンクロ、競泳、卓球、陸上、競歩、テニス、バトミントンとこれまでにない程幅広い分野で活躍を見せてくれました。

うれしい限りです。唯一心残りなのは、レスリングの吉田沙保里選手の銀メダルでしょうか。事業仕分けでの蓮舫氏の「一番でなければいけないのでしょうか?一番じゃダメなんですか?」というスーパーコンピューターの開発をめぐる的外れな発言を思い出してしまいました。是非とも一番を吉田選手にはとらせてあげたかったですね。物凄い努力家でしたから。それにしても今から4年後の東京オリンピックが楽しみです。

でも国立競技場の様々な施設の建設や整備で今後莫大なお金がかかりますよね。一国民としては心配なのですが、20年以上に亘るデフレーションでアップアップの日本経済にとっては、国による大規模な財政出動は日本経済「復活の起爆剤」になるかもしれません。

「ばらまきとか無駄な・・・」とかよく言われがちな「公共事業」も、言葉を換えれば「国土強靭化」とか「防災・防震化」であったりと、大切な国土の必要な「メンテナンスの費用」だと考えれば、あながち無駄な支出とは言い切れないように思います。

最近、故・田中角栄氏の生い立ちや業績について書かれた「天才」という本を読みました。不思議な事に角栄氏の残した高速道路網や新幹線網等の物流の大改革「日本列島大改造」や彼が目指した(?)が故にアメリカから失脚させられた(?)と思われる「自主孤立の日本」創出への思い、そして彼が実現させた様々なインフラは今も大いに役立っています。

それにこれからの日本の課題(アメリカ離れ・自主自立)も彼がやり残した「宿題」として残してくれているように思えてなりません。

9月1日は防災の日ですが、「備えあれば憂いなし」です。家庭でも国家に於いてでも。

院長