げんき便り2018年2月号 寒波龍来と春の予感

今年の冬の日本列島はかなりの寒波に襲われ、特に北海道・日本海側では大変な寒さと大雪に見舞われています。例年雪に慣れっこの地域でこの有様ですから、地球温暖化ということが嘘みたいですね。

さらに太平洋側でも、つい最近南岸低気圧に襲われ、4年ぶりに20センチ以上の降雪のため雪かきに悩まされたり、スタッドレスタイヤを急遽注文したりしてだいぶ混乱しました。今でも日陰には雪がまだ少し残っていて、道路の端が凍結している所もあります。

こんな異常な寒気団に覆われ続けていると、これからいつまた南岸低気圧が来て、大雪に襲われやしないかと心配になります。3月までは気が抜けません。

でもともかく2月にもなると、やがて「春一番」が吹き始め、いよいよ待ちに持った春の到来を予感させてくれるようになって来ると思われます。

陽気が少しづつ春めいてくれるのは大変嬉しく楽しみな事ですね。

しかし良い事ばかりでなく、鼻水、くしゃみ、目がショボショポして花粉症に悩まされる季節に突入してきます。
いわゆる「スギの花粉症」ですが、外来の患者さんの動向を見ると今シーズンは症状の始まりがかなり早いように感じられます。
空気中を飛び交うであろう花粉の量も例年の2倍以上と予測され、今年のスギ花粉症はかなりの当たり年ではないかと推測されております。

少しでも早くアレルギー予防薬の内服を開始され、備える事をお勧めいたします。
点眼薬、点鼻スプレー、抗アレルギー薬の内服と様々な対応策がありますが、世界的に見ても日本は最も抗アレルギー薬の種類、使用量が多い国のようです。
ただ昔に比べると、眠気等の副作用は随分と軽減されてきたようですのでご安心ください。

ガーゼのマスクもかなり素材や形状も工夫されてきました。
ある意味日本人は世界で一番マスクを使用する民旗なのかもしれないと嘗われています。
今やマスクは花粉症予防だけでなく、風邪一般やインフルエンザの予防だけではなく、お化粧の手聞を省く意味もあるようで、イスラム教徒の女性が顔を隠している感覚に近い感じがします。

ともかく寒さに負けず、インフノレエンザにも負けず、来たるべき花粉症にも負けずに、これからの季節を頑張って乗り切っていきましょう。

院長