令和元年10月 げんき便り 312号

今マスコミを賑わせている話題の1つは虐待。夫婦間でのDV(暴力)や親子間、特に連れ子に対する義父による虐待です。

30-40年前には社会全体が貧困で生活に余裕がないせいと言われていましたが、今は経済的というよりむしろ、社会生活上の精神的ストレスが主たる原因と考えられています。

私は特に人間の持つ本能の一つである「支配欲」が大きく関連しているのかと思います。子どもは大人の単なる所有物ではなく、一人の人間としての人格を尊重される大切な存在であるという認識が重要だと思います。

もう一つマスコミを賑わせているのが煽(あお)り運転です。人はひとたび車に乗ると人格が激変する人が多いようです。

自分の持つ限界ある身体的・肉体的能力を超えて車を操れるとなると、自分が万能の神にでもなった気分になりがちです。100mを10秒で走るのも難しいのに
時速100km以上のスビードで走れるのだから無理もありません。自分が万能だと勘違いすると、周りの人に対しておごり高ぶる気持ちや見下す気持ちが起きて、他人に対して支配的になりがちです。この他者を支配したいという快感をコントロールする事は人間にとって大切だと思います。

車の運転といえば、そろそろ私も来年には免許更新で高齢者教習が義務付けられています。高齢者ほど自分の運転に自信があるという統計があるようですが、
私はだいぶ怪しくなってきたなと感じていて更新するかどうするか思案中です。ともかく他人に迷惑をかけず、安全運転を心掛けたいものです。