令和2年1月 げんき便り 315号

令和2年の新年あけましておめでとうございます。皆様はさぞかしおいしいおせち料理を頂いた事と思います。

ただお餅だけは気を付けて食べてください。お餅をのどに詰まらせて命を失いかける人が毎年多数に上っています。

特に年を取るにつれて喉の礫下が下手になり、飲食の際や唾液を飲み込むときにむせてしまう事が多くなりがちです。

皮膚の老化は目に見えますし、生活習慣病なら採血の検査数値で確認できます。しかし喉の老化は気付きにくいものです。

喉の衰えは誤礫性肺炎に繋がりやすいものです。国の統計によると日本人の死因の6.9%が細菌性肺炎、2.8%が誤礁性肺炎が占めているそうです。

喉は呼吸して空気が出入りすると共に、食べ物を飲み込むという役割があります。のどの周辺は肺へ続く気道と胃へ続く食物の食道が交差する箇所にあたります。

食事をするとかみ砕いた食べ物や飲み物は喉の奥に送られ、ゴックンと飲み込む動作が起こり、食道に送られます。

その際気管の入り口はしっかりととじられる仕組みになっているのですが、喉の機能が衰えるとそこに隙間が生じて気管や肺に飲食物や唾液が落ちてしまうのが誤礁です。

一度でも食事でむせたら誤礁の始まりと思ってください。

睡眠中に気が付かないうちに唾液が気管に落ちてしまうのが「隠れ誤喋」と言い大変怖いものです。

喉年齢をチェックするには、時計を用意して人差し指を喉仏にあて、30秒間に何回口にためた唾液を飲み込めるかをチェックしてください。

10回以上なら20歳代、9回なら30歳代、8回なら40歳代、7回で50代,60代、5回で70代、4回以下なら80歳代以上という事になります。

毎日やることで喉の燕下の力を鍛えることに繋がります。皆様是非試して鍛錬してみてください。お餅を気を付けて食べましょう。

院長