2016年1月号 「申」年とゴリラ

皆様明けましておめでとうございます。

南川げんきクリニックも今年で開院25年目を迎える年となり四半世紀を数える事となりました。

これもひとえに地域の皆様のご支援のおかげと感謝申し上げます。

私も既に66歳を迎え高齢者の仲間入りを果たしましたが、気持ちだけは若々しく、日々研鑽して診療をしていきたいと思っております。

今年の冬は比較的暖冬のせいか、インフルエンザの患者さんが今のところ全く見当たりません。悪い風邪に罹らないのに、越したことはありません。

でもRSウイルス感染、ノロウイルス感染、マイコプラズマ感染症にお気を付け下さい。

今のところあまり流行していないとはいえ、インフルエンザ感染にはこれからも最重要の注意を払わねばなりません。

インフルエンザワクチンは遅くとも1月中までには済ませた方が良いと思います。まだお済みでない方はお急ぎ下さい。

お年寄りの肺炎球菌ワクチンも65、70、75、80、85、90才の5歳区切りの高齢者にお勧めしています。(行政の補助が受けられます)

冬場は特に様々な風邪が重症化しやすく、命にかかわることが多いのでなおさらです。

手洗い・うがいの励行、人込みでのマスクの装着、部屋の保温・加湿などにお気を付け下さい。

さて今年は申(さる)年ですが、わたしはどちらかと言えば「猿」より「ゴリラ」の方が好きです。

ゴリラの群れのボスになる資質は雌ゴリラ達に尊敬され、子育てが上手で、子どもと良く遊び、面倒をみる才能がある事が大事なのだそうです。

高校の後輩で、現京都大学の総長であるゴリラ研究の権威者がそう述べていました。

たとえ年齢が高齢になり体力が落ちても、雌ゴリラ達の支持を得られて、亡くなる最後までボスの地位でいられるのだと聞きました。

猿山のボス猿や人間社会のボスはそうはいかないでしょうね。

若くて腕っぷしの強い猿が権力闘争を起こし、負けて群れを追われたボス猿は哀れな最期を迎えるのが常のようです。

人間社会はゴリラ社会の品位に多いに学ぶべきだと私は思っています。
高齢化社会になっても、最後まで個人の尊厳の守られる社会がいいですよね。

院長