げんき便り2017年2月号 良い年になる事を願って

今、世の中は受験シーズン真っ只中ですね。受験生を抱えている親にとってこの1~3月は心穏やかではいられませんね。

親としてやってあげられる事は、心を含めた健康管理ぐらいで、あとは天命を待つのみです。天の神様が日ごろの行いをきちんと見てくれていて、きっとご褒美を下さるに違いないと思うばかりでしょうか?

ところで、「日本の常識は世界の非常識、日本の非常識が世界の常識」といった内容の文章に出会いなるほどと思いました。

先ほどの「天命」という考えも日本では「すべてお天道様がお見通しだ」、「天知る・地知る・我知る」という「倫理・道徳観」がごく自然にあるように思うのですが、外国では神を信仰しながらも「誰も見ていなければ何をしたって構わない」という考えが主流のように感じられます。

だからその点の違いによって、天災に見舞われた時に日本人が少しも慌てずに秩序だって理性的な行動ができる民族だと、世界中から感心されることが多いように感じます。

年末から年始にかけてふとしたきっかけで古事記や日本書紀、風土記に関心を覚え、「日本の神話」に関する解説書を何冊も読んでみました。

奇想天外であまり科学的でない内容も多くありましたが、イザナギ・イザナミの命による国造りの話、大黒点様の因幡の白兎の話、日本武尊の八岐大蛇の退治の話、天岩戸を開ける話など、何とはなしに知っている話があり懐かしく感じたりしました。

それにしても一番関心したのは、日本の神話に出てくる神様があらゆる生き物や有機物・無機物にかかわりなく全ての物質に「尊い魂」が宿っていて、私たちは身の回りの全ての物を敬い、大切にしなければならないという事を古代から日本人は考えていて、今を生きている私たちに訴えかけているという事でした。今まで気づかなかった自分を恥ずかしく思いつつ、なんとも素晴らしい先祖たちに恵まれた事かと感激しました。

これからも対人関係はもとより、ありとあらゆる生き物そして大自然を大切にしようと思いました。

また事実として歴史の検証に耐えられる資料だけでも1500年程前まで遡れ、歴代天皇の系譜含めて実在したかどうかは別にして、世界にも例のない2600年以上の歴史が語り書き刻まれている事でした。誇らしいことです。(別に突然右翼になった覚えはありませんが…)

せっかく日本人として生まれたからには、死ぬまでに伊勢神宮をはじめ出雲大社など神話ゆかりの地を夫婦でゆっくり旅してみようかと思いました。

改めて新年おめでとうございます。皆さまや日本国にとって、とても良い年になりますよう願っております。

東京オリンピックの準備も順調に進み、インフラ整備に多額の予算を投入して貰い、20年にも亘る長いデフレ不況から抜け出す事ができますよう心から祈っております。

院長