2020年3月号 武漢コロナPart2市中感染化と東京オリンピック延期

新型コロナウイルスの感染が連日新聞・テレビを賑わせています。特に中国の武漢や湖南省では大変なことになっているようです。8万人もの患者さんが発症し、3000人近くの方たちが肺炎等で死亡しております。

日本では横浜港に係留されていたダイアモンド・プリンセス号からは700名以上の検査陽性者や4名の死者が出ています。

クーズ船以外でも日本国内では200名近くが罹り、死者も5名程出て大変な事態といえます。

この感染症はインフルエンザより症状は少し軽いですが、感染力の強さはインフルエンザ、ノロウイルス胃腸炎並みといえましょう。いずれにしても予防の為に細心の注意が必要であることに間違いありません。

今回の感染騒ぎで分かったことは、ごくありふれた「普通の感冒」でも空気感染、接触感染で人が大勢密集した閉鎖空間では、かなりの頻度で感染してしまうものなのだなという事です。

軽症の風邪ならばすぐに自分の免疫力で治ってしまうので、今迄H本ではこれほどの騒ぎにならなかったのだと思います。

手洗い、うがい、マスク着用、アルコール消毒、咳エチケット、人混みをなるべく避けるなど基本的な注意事項を守って自衛していくしかなさそうです。

中国への渡航歴の有無とかに関係なく、もはや日本国中、どこでも誰からでもうつされてもおかしくない「市中感染」の段階に入っているものと思われます。国も小中高等学校、特別支援学校、幼稚園などの休校を3月2日から春休み迄行うことになりました。子どもを持つ共稼ぎの家庭にとっては大変悩ましくかつ死活問題です。

これからは一刻でも早く治療薬を開発し、予防ワクチンを作らなければなりません。迅速検査キットの改良も待たれます。

今、多くの人達が集まる様々なイベントが中止に追い込まれていますが、最大の心配事は何よりも「東京オリンピック」開催への影響です。ともかく少しでも早くこの騒動が収束に向かうことを心から祈っています。

院長