げんき便り11号

早いもので11月となり秋もだいぶ深まって来たように感じる今日この頃ですが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。

私は新型コロナウイルス感染が流行し始めて間もない頃に全く自覚症状がないのにもかかわらず、偶然自分自身の指に血中酸素飽和濃度を測定するパルスオキシメーターを充てて、異常な低値に驚き胸のレントゲン写真を撮り「間質性肺炎」と分かりました。

緊急入院して間もなく半年にもなります。

自宅のテレビで日本全国では多くの方が新型コロナ肺炎で亡くなっていることを知り、自分ももしかして紙一重だったのかもしれないと思い、今ほっと胸をなでおろしています。

今回自分自身の体験を通して、改めて新型コロナウイルス感染以外にも似たような間質性肺炎が数多く存在する事を知らされました。

今でもまだステロイドホルモン剤の内服が必要で、その副作用による免疫機能低下の為の感染リスクに十分に注意を払いながら外来診療に入ろうと思っています。

当初は新型コロナウイルスによる間質性肺炎疑いの患者さん数名を近隣の総合病院へ紹介していたのでてっきり私もその時に感染したのかもしれないと思っていました。

栗橋の病院に緊急搬送で入院させてもらい酸素吸入や大量のステロイド剤の使用のおかげで約1ヶ月程で退院できたのですが、ステロイド剤の減量の途中で再燃して再入院となりステロイド大量パルス療法を受け、今は自宅療養中で早くも5か月になります。

新型コロナウイルスの検査は今までに3度程受けましたが幸いいずれも陰性でした。

インフルエンザの流行もそろそろ始まりますし、コロナやインフルエンザのW感染に気を付けて今年はなおー層の感染予防に注意が必要なので、早めにインフルエンザワクチンの予防注射を受けるようお勧めします。

この大変な季節柄、皆様もくれぐれも健康に気を付けてお過ごし下さい。

                     院長