NO.115

平成14年2月1日発行

2002年も不況による失業、倒産、デフレ、円安・株安とろくなスタートではありませんね。
皆様はどんな新年を迎えたでしょうか?

今年の明るい話題といったら期待できるのはソルトレイクの冬季オリンピックとサッカーの日韓共催ワールドカップぐらいでしょうかね。

スポーツの分野では日本のプロ野球のスター選手が次々とアメリカ大リーグを希望して渡米するようになり産業の空洞化ならぬ野球の国内空洞化が急速に進んで、魅力が半減してきています。

これだけ繁栄し続けてきた日本という国、あれだけ勤勉でまじめで礼儀正しいとされてきた日本人が、
成人式などでもみられるように軽薄で公徳心に欠け、無神経で自己中心的な民族になり下がりつつあるように思えて寂しい限りです。

今のままでは学歴、人格、教養の格差が広がり2極分化がますます進み、その中間を優秀な外国人労働者
に穴埋めしてもらわなければ企業はやっていけなくなる時代が近い将来きっと来るに違いありません。

世の中戦争体験を持たない世代ばかりになり、体験に基づかない頭だけ威勢の良い好戦論者が増えてきたり、敗戦後何も物のない所から汗水たらして世の繁栄を築き上げてきた世代、生まれた時からずっと平和でぜいたくな物が身の回りに溢れかえっている世代が増える中で、かつてローマ帝国が滅びたように日本も同じような破滅の道を進むのだろうか?
それでは私たちの子供や孫達の世代に申し訳ない、なんとか日本をもう一度再生させなければなりませんね。

特に日本は古い歴史を持った世界に誇れる素晴らしい文化・芸術を持ち、それらを細々とですが大切に伝承し守ってきています。
自然と争い闘うのではなく、うまく溶け込み調和して仲良く共存する思想は日本には古くからあったのですが、一時的にアメリカ文化に影響され自然に対し傲慢になり、開発という美名のもと大切な自然を破壊し続けて来てしまいました。
これからはその反省にたって自然環境と仲良くやっていかねばなりません。
そのためにももっともっと文化・芸術分野を大切にし、心を豊かにして生きていく必要があると思います。

こじつけですが、3月17日には行田市産業文化会館にて指揮者宇宿允人(うすきまさと)氏を迎えて本格的なクラシックコンサート(ヴェートーベン・運命、シューベルト・未完成、ドヴォルザーク・新世界)を市民手作りの実行委員会主催で行います。人類永遠のテーマ、生きるとは?自由・愛・平和とは?等々考えてみませんか?

どういう訳か私が実行委員長を仰せつかっております。
是非皆様チケットを購入され、ご協力下さい。