NO.128

平成15年4月1日発行

寒くてたまらない冬が終わり、ようやく春らしい暖かい陽気になってきました。

本来ならウキウキと楽しい季節なのですが、ついにイラクで戦争が始まってしまい、素直に春を喜べない気分です。

戦争というといつもきまって犠牲になるのは一般市民、子供たちばかりでやりきれません。
戦っている兵士も徴兵された若者たちが多く、送り出した親たちの心情を思うと身につまされます。

戦争のアメリカ側の建前上の大義名分はイラクが大量破壊兵器の廃棄に応じない、世界的テロ集団に武器や訓練施設を提供しており、テロを予防するということですが、本音はOPECの高い石油の数分の1という低価格のイラクの石油を手に入れることが目的なのは見え見えです。

それに対して反対している、フランス・ロシア・中国・ドイツは建前は平和志向ですが、本音はこれらの国々はイラクから油田開発の権利を既にもらっており、もし戦争が起こればアメリカにその権利を横取りされてしまうからとみられます。

一方日本はというと、北朝鮮のミサイルの脅威からアメリカに守ってもらわなければならないし、アメリカの庇護のもと軍事費を節約して経済発展を実現できてきたし、過去朝鮮戦争、ベトナム戦争などの戦争特需で未曾有の経済発展をとげて、これだけの経済大国になれたといういきさつから、アメリカを指示せざるを得ない宿命にあるようです。

そして今回も多少の戦費負担や戦後復興費の負担は要求されるかもしれないけれど、それをはるかに上回る戦争特需できっと今の不況をのりきってしまうことでしょう。

そんな生き方をしてきた国であるという認識を持ちつつも、これからは心機一転、国際的に様々な貢献をし、日本人として胸を張って生きられるようになりたいものです。