NO.150 新学期、『ごくせん』に思う

平成17年4月1日発行

暖冬と言われながらも予想外に寒さが身にしみた今年の冬もようやく終わりを告げ、これからは日に日に暖かくなり、そして学校も「新学期・進級」で子供達の胸がふくらむ季節となりました。

そういえばテレビドラマ「ごくせん」が高視聴率で話題になっていましたね。我が家でも祖母、私たち夫婦、5人の子供たちと3世代8人がテレビの前でクギ付けになり皆で楽しく見ていました。

「ごくせん」は荒れた男子高校3年D組の担任となった熱血女性教師「ヤンクミ」が活躍する少女マンガチックな学園ドラマです。

「ヤンクミ」は任侠一家の三代目の孫娘で、義理人情に厚く、物事の筋を通す、けんかがめちゃ強い純情な教師。

いつも生徒の味方をして様々なトラブルを解決していき、次第に荒れている生徒達の心をつかんで信頼を深め、全員無事卒業するというストーリー。

「人の強さなんてものは力で決まるもんじゃない。」といったセリフには思わず胸がジーンときました。

私もはるか昔の高校時代を思い出し、もし「ヤンクミ」のように1対1で真正面から向き合ってくれる先生と出会っていたら、教師達にいつも反抗的でどこか失望していてなぜかツッパっていた気持ちも和らいで、素直な気持ちで学校の行事や勉強にもっともっと燃えて取り組んでいたかもしれないと勝手に想像したりします。

それだけ先生たちの与える影響力は大きいということでしょうね。

しかし現実の学校は非行や不登校、学力低下、無気力で目標をもてない生徒などで難題が山のようにあって、先生たちも一人一人と向き合うと言ってもきっと大変だろうし、「あんなドラマみたいにうまくいくものか」と思っているに違いありません。

それでもやはり一人でも多くの熱血先生が現れて、「おまえを信じているから」と言ってくれたら、子供たちがどんなに素直で幸せな気持ちになれるだろうと思いながら、「ごくせん」の続編を期待しています。

子供たちが素敵な先生と出会い、楽しい学校生活を送れるよう願いながら。