No.152 「母の日」から「父の日」へ

「母の日」は皆さんどうお過ごしでしたか?カーネーションを送ったり、料理を手伝ったり、何かお祝いをしましたか?
お母さんは自分たちを大変な思いをして産んでくれ、おっぱいを飲ませてくれ、毎日食事を作ってくれたりして、子供たちにとってはなくてはならない存在です。
それに比べるとお父さんたちは少し分が悪いですね。
朝早くから仕事に出かけ、夜遅く帰ってきたりすると、子供たちとなかなか接点が持てない人も多いかもしれません。
休みの日は仕事疲れのため家でゴロゴロしていて粗大ごみ扱いされたりすると、もう最悪です。子供にまでなめられてしまいかねません。職場でのかっこいい姿を見せてあげたいですよね。「亭主元気で留守がいい」なんて邪魔扱いされることもあるかもしれません。
さて6月19日は「父の日」ですが、だいぶ社会的に認知されてきて、ネクタイ、衣類、財布、お酒をプレゼントされ、にやけるお父さんも増えてきています。
頑張るお父さんはクリニックの外来にお母さんの代わりに病気の子供を連れてきて育児を肩代わりしたり、行楽にまめに連れて行ったり、お母さんの育児の相談に乗ったりと頼もしいかぎりです。
今少子化が深刻で、将来の日本を支えていく若者が足りなくなりそうです。
少子化対策として出産費用の補助、保育所の増設、育児休暇の充実、また当院がやっているような病児保育所の設置などいろいろな施設が考えられますが、私は子育てを母親だけに押し付けずに父親も育児にかかわり、精神的にも肉体的にも母親を支えていく姿勢が一番大切だと思っています。
母親は無条件に子供を受け入れて愛してあげ、父親は母と子供を丸ごと包み込み、家庭内の大切にすべき価値観を指し示し、一家をリードしていく役割があると思います。
妻からも子供たちからも「お父さんすごい」と一目置かれる存在としてのかっこいい父親になれるといいですね。今年の父の日のプレゼントは何でしょうか?楽しみですね。