No.163 梅雨の体調管理

6月になるとまもなく本格的な梅雨の季節に入ります。
今年は梅雨の走りが早く、不順な天候が続いて野菜の生育が悪く値段が高騰しているようですね。
ところであちらこちらで田植えが始まり田んぼに水が張られるようになると、毎年のように手足に虫さされ様の発疹ができる人が次々と受診されます。
本当に虫刺されなのか、アレルギーの一種によるものなのかは不明ですがストロフルスといいます。
また毎日のようにスッキリとしない天候が続き雨がジトジトと降り続くと、その影響を受けて人の心までジメジメとなりがちです。
この頃からうつ病・うつ状態になり、様々な不定愁訴を訴えて来院する患者さんが増えてくるように感じます。
働き盛りのお父さん達は仕事の悩みや失業や倒産など経済的に不安を抱き、結果として総計年間3万人以上の自殺者がここ数年ずっと続いています。
女性も結婚・出産・子供の教育・引っ越し、それに介護疲れによるストレス等でうつになる人が近年とても増えているように感じます。
最近はテレビでもうつ病のキャンペーンをやっていて早期の受診を訴えていますが、我慢しすぎることなく抗うつ剤や心理カウンセリング等を上手に組み合わせてなんとか辛い時期を乗り切ってもらいたいと思います。
梅雨期の雨は稲の生育にはとても大切で欠かせないものですが、豪雨や洪水の被害を起こさぬ程度の「恵みの雨」となってもらい、早く梅雨明けして天気も気持ちも晴れやかになってすっきりとした夏空を迎えたいものです。
梅雨期の肉体・精神面での体調管理には皆さんくれぐれも気をつけて下さい。