No.181 厚労省、怒ったぞ!

私はいま、政府・厚生省にはがっかりというかむしろ怒っています。
社会保険庁のグリーンピアをはじめとする法外な無駄遣い、窓口預かり金の横領、いいかげんな年金記録の数々。何という役所でしょう。
私も7~8の病院を研修で転々と働いていたので、年金の抜け落ちがないか社会労務士さんに調べてもらったら、案の定記録漏れがありました。それくらい年金記録が漏れている人が多いということですね。
次に薬害C型肝炎問題ですが、一律救済ですべて解決といったニュアンスの報道が流れていますが、私のまわりのC型肝炎の患者さんで今回救済されたという人は一人もいません。病院がなくなってしまった、あっても昔のことなので証明する医師がいない、カルテもない、先天性の血液疾患だから規定外とかいうものばかりで、誰も救済なんかされてません。こんなのインチキです。
インフルエンザに関しては毎年何らかの問題が起こり、医療現場では頭を抱えることばかりです。
今年は、タミフルは異常行動と本当に関係があるのかどうか?1歳未満10歳代は原則処方禁止だが、それ以外の年代の患者さんにはどう説明すべきか、処方すべきか厚生省は何も指針は出さず医師の裁量任せです。
貴重な異常行動に関する統計資料も1年以上何の分析もしないまま、今年のインフルエンザシーズンに突入してしまいました。仕事が遅すぎます。もっと全国から幅広く異常行動の統計資料を収集して、早く結論を出してほしいものです。
リタリンという薬をめぐっても、混乱がみられています。この薬はナルコレプシー(眠り病)によく効く薬ですが、いつの間にかうつ病患者さんたちに頭がスッキリすると人気となり、濫用が問題となり、うつ病では処方できなくなりました。
それと同時にADHD(注意欠陥多動性障害)といった子供たちの治療薬として定評があったのですが、それまでも処方禁止になってしまいました。
それに代わり同じ成分のコンサータという薬を許可し、医師・薬局に厳しい条件を付けて処方状況を監視することとなってしまいました。
私は多くの先輩の医師の推薦状を集め、指定された講習会に出掛け、学会に2つも入会し(それも4名の推薦状が必要だった)、2ヶ月かかってようやく使用許可を求める申請書を出すことが出来ました。
あと何週間待てば、晴れてコンサータをADHDの子供たちに処方が出来るようになるのだろうか?やることが遅すぎるぞ!