No.183 今年の冬の総括

今年の冬は平年並みの寒さと言われていましたが、暖冬に慣れ親しんでいたせいなのか、とても寒く感じて骨身にしみましたね。
インフルエンザの流行の方は10月下旬から早々と始まりましたが、患者さんの発症数はそれ程でもなく例年の7割くらいでした。
99%がA型でB型は数人でした。こんなに偏りのあった年は初めてです。でもおかげで副作用が問題視されていたタミフルというインフルエンザの治療薬を使わずに済み、代わりにA型用のシンメトリルという薬を多用しましたが、効き目はタミフルと比べると少し劣るように感じられました。
毎年近隣の地域でインフルエンザによる急性脳症の子が1~2人発症したという話を耳にするのですが、今年はなくてよかったと思います。
来年もインフルエンザワクチンの接種をお勧めします。
タミフルによる異常行動の話もほとんど聞かれませんでしたが、来年のシーズンに向けて厚労省が大規模なタミフルに関する全国調査の結果を一刻も早くまとめて、タミフル使用に関するきちんとした見解を出してほしいものです。
こうして冬のシーズンを振り返っている間にも陽気は日に日に暖かくなってきました。
桜の花にみとれ心躍らせる季節がやっと訪れました。皆様とともに春の到来を喜びたいと思います。