No.188 北京オリンピック

2008年北京オリンピックが始まりましたね。
政治とは関係の無い純粋なスポーツの力で、「世界は一つ、人類は仲良く」と言われはしますが、現実はとても難しいようです。
中国政府はオリンピックを良いチャンスとして、国威発揚に一生懸命のようですが、大気・食品・環境汚染、CO2の大量排出、チベット民族への弾圧、貧富の格差拡大、言論の統制、テロの脅威、四川省の大地震災害とマイナスイメージばかりが目立ち逆境に立たされているようにも見えます。
日本の選手はそんな中で、とても頑張っているように思えます。
北島選手の100・200メートル平泳ぎのオリンピック二連覇は立派でしたね。他にも何人か二連覇という選手が柔道やレスリングなどにもいました。
彼ら・彼女らの長い努力と緊張感の維持や集中力のすごさには頭が下がります。Judoの柔らちゃんは「ママでも金」は実現できず残念でしたが、まるでボクシングのジャブの出し合いかレスリングみたいなJudoで、しかも反則ポイントばかりが目に付き、日本古来の柔道ではなくなったようで、寂しい限りです。
夫である谷選手が「自分には妻の銅メダルが違う色のメダルに見える」といったコメントを述べていたのが印象的で、柔らちゃんは本当に優しくて良い人と結婚したのだなと思いました。
私が一番印象に残ったのは、中国人の大観衆のブーイングのアウェイの中、女子サッカーが2-0で勝ちましたが、リードしているからといってボールをわざとキープして時間稼ぎをするような卑怯なこともせず、キビキビとした動きでフェアプレイを貫いたことです。
これは今の日本女子サッカー選手が技術のみならず文化・倫理・教養のあらゆる面での優越性を示してくれたものと感じられ、同じ日本人として嬉しくかつ感動しました。
中国は国際社会ではまだまだだなと思ったのと同時に、日本は精神面・文化面で「和と礼」を重んじる良き伝統をしっかり守っていきさえすれば何ら国の将来の必要は要らないと強く感じました。
そして私もまだ頑張らねばと思いました。日本代表の選手の皆さんありがとう。