NO.2

今年は暖冬にもかかわらず「冬のお腹をこわす風邪」であるウイルス性胃腸炎(冬期下痢嘔吐症)が、歴代第二位の大流行をしています。突然前ぶれもなく吐きはじめ、少し遅れて腹痛、下痢が起こるのですが、アメリカの大統領もそうであったように、あっという間に症状は去っていきます。ただし、今年は患者発生数は多いのですが、幸いなことに症状は比較的軽く、点滴治療を必要とする人はごく少数で済んでいます。

暖冬の影響は「インフルエンザ」にも作用し、今年は12月から1月にかけて、ほとんどみかけませんでした。1月下旬に入って少し冷え込みがあったせいか、喉が痛い、病熱で頭や腰、関節、筋肉が痛いという人が働き盛りを中心にパラパラと見受けられはじめましたがもう2月、もうすぐ春なので、このままたいした流行もなく下火になりそうです。あとは「水ぼうそう」と「りんごほっぺ病(伝染性紅斑)」が幼児を中心に、予想外の大流行をしています。ご用心ください。

病気は偏食したり、寝不足や過労、何か悩みごとでクヨクヨしていると、かかりやすいものです。風邪かなと思ったらビタミンをとり、暖かくしてゆっくりたっぷり休養をとって、早く治しましょう。なお、2月に入ると「花粉症」がはじまります。春一番の風とともに目が痒くてたまらず、鼻がグズグズして、下を向くとサラサラの鼻水が垂れてきます。朝くしゃみがたくさん出る、夜は鼻がつまって眠れない等の症状が2ヶ月にわたり続き悩まされます。今から予防策として、内服予防薬やスプレー鼻吸入をしておくと軽くやりすごすことができます。ご相談下さい。