No.206 男の子の育て方

5月5日は端午の節句、男の子の成長のお祝いの日です。男の子は幼少の頃は病気ばかりしていて育てるのが難しく手がかかるので、初めて授かる子は女の子が良い。次に男の子だと子育てに少し慣れて手のかかる男の子でも大丈夫という意味で昔から「一姫二太郎」と言われているほどです。
べつに女の子1人と男の子2人の3人授かると良いという意味ではありません。
最近、草食系男子とか、お昼のお弁当を作ったり、編み物をしたり、ファッションでスカートを穿いたりするいかにも優しそうな?男子が注目を集めています。若干マスコミが面白がって煽っているような感じもしますが、そういう潮流が確かにあるようです。
男の子を育てるに当たって気をつけることがいくつかあると私は思います。
ひとつは母親との関係。母親は一時期子供にとっては世界の全てであり、無条件に愛して守ってくれる存在です。それがやがて子供に自我の意識が生まれ反抗期が始まります。
それでもなお母親は子供を自分の所有物と考え支配し続けようとします。子供が可愛いからではなく、「自分の気持ちが安定し満足するから」で、いわゆる「慰み物」になってしまうのです。
思春期に子供の親離れ、親の子離れがうまくいかないと、いわゆるマザーコンプレックスとなり、将来結婚したお嫁さんが苦労することになり、果ては離婚にまで発展しかねません。
男の子は父親をライバルとして一目置いたり競ったりして乗り越えようと葛藤します。母親には父親に負けず母親を守ってやれる頼れる存在になろうと努力します。このような思いを抱きながらこれらの課題を乗り越えて立派な成人男子になっていくのが理想だと思っています。
外来で、男の子なのに髪の毛を長くして女装をさせて喜んでいるお母さん!そんなことしていると大きくなって「ニューハーフになりたい」なんて急に言い出されてビックリなんてことにもなりかねませんよ。
大人になってもお嫁さんの前で「〜〜ちゃん」なんて言ってないでしょうね。以上のことに気をつけて、凛々しい立派な男の子に育ててください。