NO.43

平成7年8月1日発行

8月に入りました。夏です。お盆です。そして大渋滞の帰省ラッシュの季節。
ここ行田・加須・羽生地域はどちらかといえば、田舎としてお盆の時は帰省を受け入れる側でしょうが、外来でみる患者さんの中には北海道・東北や関西出身の人も案外いて、帰省はやはり子供連れで荷物が多いとつい車に頼ってしまうと言っています。

ところで、いつも疑問に思っていることですが、車の後ろによく「赤ちゃんが乗っています」とか「子供が乗っています」と表示して走っている車をよく見かけますよね。あれはどういう意図なんだろう?と・・・。

気を付けて走ってくださいと言うのならまず自分自身に向けるべき言葉であって、かつ、チャイルドシートなりでまず自分の子供をしっかり守ってあげる努力の方が優先される事だと思うのだけれど・・・。

しかし、非常勤のS先生によれば、そっと加速・減速して走っていると「モタモタするな」としょっちゅう責められるからでしょうとのこと。納得しましたが、そうであれば逆にずいぶんせっかちで優しくない社会なんだなぁとも思います。
子供、お年寄り、障害を持った人やその家族をゆったりと包み込んであげられる余裕ある態度のとれる社会であってほしいものです。

『待つ』という行為はとても優しさを必要とされる行為だと思います。他を責めたり、自分の立場を主張する前に一呼吸待って考えてみると違って見えてくる事って案外多いものですよね。
いずれにしても、夏休み中に行楽や帰省で車の事故に巻き込まれないよう注意してください。