NO.67

平成9年9月1日発行

先月はお盆休みをはさんで2週間も休みをいただき、イギリスのロンドンの南に位置するボーンマスという所へホームステイをしながら英語学校へ通う語学研修の旅へと行ってきました。
1才から8才までの子供が4人いる家庭に泊まりましたが、子供たちと遊んだり、子育てについて親と話したり結構リラックスして過ごせました。

イギリスの印象は、かつて大繁栄した時代が去り「斜陽の国」かと思いきやそんな寂しいものではなく、むしろゆったりと自分の生活のペースを守って堅実に暮らしている「大人の国」といった印象でした。
特に食事に関して言えば、世界の中でイギリス料理はまずいと評判なんだそうだけど、まずいというよりも必要以上にぜいたくな料理を食べないという感じで、その結果か?肥満体の人がとても少なく思えました。
その他車も時計もカメラも、そして貸してくれた地図も、ステイ先の家庭ではみんな超中古品!とても大切にして長い期間とことん使い切るみたいでした。

消費は美徳と言われ、消費文化の極致かもしれない日本に住む者としては、とても反省させられました。「日本人はぜいたくしすぎている」なと…。
それに海や河口付近の川の水がとてもきれいで、泳ぐとすぐ目の前を魚たちがスイスイ泳いでいるのには驚きました。
レンタカーを30分も走らすとあたり一面広大な草原で、そこには牛や馬などが放牧されていて北海道に似た印象でした。
日本ならさしずめこのあたりはゴルフ場になってしまうかななどと考えながら車を走らせました。
文明と自然の調和がほどよくなされていて、うらやましくさえ思いました。
また、インド系・アラブ系そしてアフリカ系といった元植民地だった国の人達が、実にはつらつとした姿、そしていい目付きをしていて、あまり差別を受けてイライラした様子でないところがこの国の懐の深さ・ゆとりとして感じられ、「大人の国」だなあと感じました。そこがアメリカと大きく違う所なのかなあと…。

語学の方の成果はまだまだ相手の話がよく聞き取れず苦労しましたが、なんとか自分の考えを恥ずかしがらずに話すことには慣れて、まずまずだったように思います。
1年後に向けてさらに英会話を勉強して、その成果を今度はアメリカで試してみたいと思っています。
それにしても今時の高校生・大学生は簡単に海外に旅したり、留学させてもらえて幸せですね。大勢の日本人学生を見てそう思いました。