NO.89

平成11年9月1日発行

8月末に事務及び看護部門代表と3人で、大阪で開催された「外来小児科学会」へ行ってまいりました。
とても実践に役立つ情報満載のくだけた感じの学会なので、毎年楽しみにして参加しています。

まるでお上りさんまるだしで、「通天閣のビリケンさん」や「法善寺横丁の水かけ不動さん」にお願いごとをして、おいしい「夫婦膳哉」を食べ、「道頓堀」で「たこやき」を立ち食いし、「くいだおれ人形」の前で記念写真を撮り、それから「かに道楽」「うどんすき」「お好み焼き」・・・・・・。
いやいや、ちゃんと勉強もしてきたんですよ。ほんと!

これからの小児科はもっと病気の予防に力を注がなければいけないと思い、乳幼児検診をもっと丁寧できめ細かに行う工夫のアイデアを仕入れてきました。(事故の予防、虫歯予防の歯の相談、エコー検査の導入など。)予防接種では、今まで以上に安全に配慮しながら、もっともっと多くの子供達に予防接種を受けてもらうためにはどうするかのヒントも手に入れてきました。
他には、泣かずに楽しく吸入してもらえそうな、新しいタイプのネブライザー吸入の機械を導入しようと思います。

それから鼻かみが下手くそな子に外来で鼻汁吸引してあげられる補助具も揃えるつもりです。
またプールシーズンになると多くの子供達を恐怖と痛みの涙へとさそう水イボ治療も、従来のリングピンで取ったり、硝酸銀溶液で真っ黒にしたりすることなく治療できる、効果抜群の治療液「カンタリジン」塗布療法なるものを教えてもらいました。
さっそくアメリカから輸入する手続きをしているところです。

このようにして毎年毎年いろいろとよい刺激を受けて帰ってきて、日々の診療をあれこれと工夫していき、患者さん達に喜んでもらえるならば、この上なく幸せだと思います。
これからの診療にぜひご注目下さい。