NO.99

平成12年8月1日発行

8月に入りましたが、今年の夏は昨年にも増して暑いですね。
冷害も大丈夫そうだし、お米の出来具合がとても良い事を願っています。
昔から『夏の炎天に秋の稔りをみる』と言われていますが、このように暑くつらい時期を我慢して苦労してこそ、うれしい収穫に辿り着けるというものです。

さて今年もクリニック恒例の「夕涼み会」を7月22日(土)に無事行うことができました。
夏祭りをはじめ世間には様々なイベントが数限り無くあります。
「ちょっと参加してみようかな。」「なーんだ大したことなかった。」「あー楽しかった。」と人それぞれでしょうけれど、毎年感じることは、実際に主催し準備して多くの人々に喜んでもらえることの難しさ、事故その他に対する責任の重さ、そして作り上げていく上での人の和の大切さです。

その結果無事成功した時の達成感、喜んでもらえた人達の笑顔や言葉がとても励みになり、明日の診療活動の原動力になります。「夕涼み会」は不思議と毎年猛暑に見舞われ、準備の段階から開始早々の4〜5時頃まではまさに真夏の炎天そのものです。

天気が良ければ良いで夕立を心配したりして、なんだかお米作りと共通したものを感じてしまいます。
ともかくクリニックのスタッフはもちろん精神科デイケアメンバーと親達、げんきクリニック友の会有志の人達をはじめいろんな人達の地味で地道な努力が積み重ねられて、ようやく成功に辿り着ける事をまさに体や肌で強く感じる事ができました。

大変ではありますが、得難い収穫の数々に出逢え、このような機会を自分達に与え、そのような事を気付かせてくれたなにものかー「天」ーに感謝しようと思います。
そういえば近頃の子供達には怖いもの知らず、いや「天を畏れる」とか「天からいつも見られている」という感じが薄れているのかなと、最近の世の中の事件を思い出して、ふと感じます。