単純ヘルペス性歯肉口内炎

ずいぶん長ったらしくって舌をかみそうな病名でしょう。これはよく口唇に水泡が出来やすい人がいますよね。おそらくそんなケースの大部分がこの単純ヘルペスウィルスのいたずらなんだと思います。
単純ヘルペスウィルスに生まれて初めて感染すると(多くは乳児か児童期にかけて)、はじめ高熱が何日も出て、喉が腫れてヒリヒリします。「急性の咽頭炎」とお医者さんから言われますが、そのうち口の中に口内炎がいくつも出来てきて、痛くてたまらなくなります。
そしていよいよ歯ぐきが真っ赤に腫れてきて、やがて粘膜がズルリとむけてびらん状態となり、口の中がネバネバになり口臭がひどく臭うようになります。
また、何日もなにも食べられなくなりグッタリしてしまい、中には耐えられず入院してしまう子も出てきます。
でも最近はこのウィルスによく効く特効薬の抗ウィルス剤が出来たお陰で、比較的軽くて早く治るようになってきたのでご安心ください。このようにして人間は一つ一つ病原体にたいする免疫を獲得していくのですね。