子供の便秘

○1才未満
母乳栄養の場合、便は柔らかく時に下痢気味なので便秘はあまり問題にならない。もしあったとしても、母乳やミルクのカスが便としてたくさん作られないからで、心配はいらない。まれに年度の水分が抜けた感じの便となり、排便に苦しむようならば、浣腸や液体の薬で腸の動きを活発にするとよい。
○1才頃
この時期は腸内細菌にビフィズス菌の割合が少ないので、市販の乳酸飲料をよく加える。(但し虫歯に注意)特には食物繊維の多い食事でなくとも、普通の離乳食でよい。
○2才頃
この頃ちょうど排便がしつけられる時期にあたる。しつけ方によってはストレスが強くかかり、骨盤内の自律神経の動きが鈍くなり、大腸で水分が多く吸収され、便が硬くなりがちである。排便に関連してガミガミと怒らないようにして、水分は多めに与えるようにする。
○4才以降
まずスキンシップを十分にし、気持ちを安定させ、便をおおいに柔らかくさせる。
臓器がまだ眠っている朝、起きたてすぐに300ccくらいの冷たい水分をとらせるようにするとよい。
■水分のとらせかた
炭酸が入っている飲み物だと、胃の粘膜を洗い流してしまい胃炎を起こさせる可能性があるので好ましくない。
トマトジュースや果肉の入っているつぶつぶジュースがおすすめ。
食物繊維だけでなく自然の水や牛乳などをとらせるとよい。
最近では、飲む食物繊維「ディーエフセブン」、水溶性の食物繊維「おなかのせんい」等が売られている。
飲み方としては、牛乳やみそ汁、ジュース等にまぜ、一日1~2本からはじめる。
薬ではないので、効果が出るまで1~2週間かかるのであせらずに。